先月、新潟市営のキャンプ場で始まった「手ぶらバーベキュー」

新潟市営「海辺の森キャンプ場」の指定管理者であるNPO法人森の会が、キャンプ場内のバーベキューサイト(8テーブル)で、食材や調理器具を持参せずに本格的なバーベキューを楽しめる「手ぶらバーベキュー」を始めて約1か月。

メニューには、ボンドステーキセット、ローストチキンセット、プランクサーモンセットがあり、管理棟の売店では、缶ビールや、ノンアルコールビール、缶酎ハイなどを販売しているという。また、日本バーベキュー協会公認のインストラクターの指導も受けることができる。利用時間は午前10時~午後4時。料金は、3~4人前で1万円(要事前予約)。

まさに至れり尽くせりのサービスと言えるが、利用状況はどうなのか?関係者によると、今年8月の約1か月間、キャンプ場利用者が前年同月比で減少したなか、バーベキューコーナーの利用者は微増した。ただ、直接利用を呼び掛けた団体客があったことが増加の要因という。

だが、潜在的需要はまだまだあるといえる。理由は、新潟バイパス(競馬場I.C)と、日本海東北自動車道豊栄新潟(東港I.C)から車で10分ほどとアクセスが良いこと。じっさい福島県など隣県からの利用者も少なくないという。また写真で紹介する通り、キャンプ場の設備も整っている。加えて、目の前には日本海が広がり、海水浴や地引網なども併せて楽しむことができる魅力もある。

そうしたなか、潜在需要を掘り起こしていくためには、今後、いっそうの広報が不可欠のようだ。特に、まだ同キャンプ場の存在を知らない市民への認知度向上を図ることで、日帰りニーズの掘り起こしていくことが重要といえる。また、羊(年間レンタル料は約2万)など動物と触れ合えるコーナーなど、子供向けのサービス充実や、管理棟の常駐体制の在り方についても検討を進める余地がありそうだ。

テント8棟が常設されているテントサイト。1泊3000円

バーベキューサイト。普通のバーベキューに加え、手ぶらバーベキューも楽しめる

大サイズ用のテントサイト(16スペース)。利用料は1泊1500円。自前でテントを持ってくることができるほか、1泊900円で借りることもできる。なお写真はないが、小サイズのテントサイトも8スペースあり、利用料は1泊1000円となっている

キャンプファイアーができるふれあい広場。利用料は3000円。このほか、写真はないが、つどいのホール(利用料1000円)、温水シャワー(3分100円)、自転車(2時間200円)など設備は充実している

キャンプ場すぐ近くの日本海。遠くに、風力発電機が連なっている風景が見える

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