【所信表明】「女性から働く場として選ばれることが重要」花角知事、新潟県議会2月定例会が開会
新潟県議会2月定例会が20日に開会し、新潟県の花角英世知事が所信表明を行った。
花角知事は、新潟県の経済状況と物価高騰対策、鳥インフルエンザ対策、新型コロナウイルス対策などの足元の対策を述べたほか、中長期的な成長・発展に向けた取り組みについて表明した。
新潟県の経済は緩やかに持ち直しているものの、原材料やエネルギー価格の上昇に伴う物価の高騰が続いており、個人消費や企業活動におよぼす影響が懸念されるなど、厳しい状況にあるとの認識を示した。このような経済状況に対し、花角知事は、これまでの支援に加え、LPガスを利用する事業者への支援や信用保証料の軽減による企業の経済活動の支援を表明した。
一方、生活者に対しては、ひとり親世帯など物価高騰などにより生活に大きな影響を受ける人たちの食糧支援ニーズの増大に対応するため、新たにふるさと納税の仕組みを活用した自己資金調達の取り組みをモデル的に実施し、食のセーフティネットの役割を担うフードバンク団体の運営体制の強化を支援していく。
中長期的な成長・発展に向けた取り組みでは、脱炭素社会への転換、デジタル改革の実行、県内産業のデジタル化の推進、子育てに優しい社会の実現と分散型社会への対応についての取り組みを表明した。
花角知事は、「分散型社会の下で、新潟が『選ばれる地』となるためには、特に女性から働く場として選ばれることが重要。そのためには、所得水準の向上や魅力ある多様な雇用の場の創出、ワーク・ライフ・バランスの推進などの働き方改革に加えて、一人一人の女性がそれぞれの希望に応じた働き方を実現できる環境づくりが喫緊の課題であると考えている」と述べた。
県議会は今後、一般質問や常任委員会をなど経て、3月22日の本会議で採決し閉会する日程となっている。