地道に活動して20年。相波葉子さん折り紙アート展 21日からアオーレで

相波さんの一番の自信作である長岡花火の絵。「小国の宝である小国和紙で、長岡の宝である長岡花火を表現した」

アオーレ長岡内にある長岡協働センター(長岡市大手通1丁目4)では21日より、国内外で評価が高い折り紙アート作家・相波葉子さん(74歳)の個展が開かれている。もともと書家だった相波さんが、折り紙アートに目覚めたのは、地元で開催されていた「お雛様展」を見て感銘を受けたことがきっかけだという。その際、作家である南雲タカさんの元を訪れ、弟子入りした。以来、「おぐに折り紙アート」の主宰として20年も活動を続けてきた。

今回の個展は、その20年間の集大成、相波さんの「マネージャーであり運転手」でもある夫・和弘さん(78歳)の作品の他、仲間や弟子たち、地元小国小学校の児童らの作品も並ぶ。「毎年個展をやっているが、こんなに手広くやったのは初めて。今までで一番頑張ったかな」と自信をみせる。今回展示の目玉の一つが、うさぎのひな人形である「ウータンびな」である。今年うさぎ年であることにちなんで制作した、相波さんのオリジナルのひな人形だという。その他、相波さんの手がけた書なども展示されている。

展示を見に来ていた新潟県長岡市内在住男性(91歳)は、「普段は“栃尾タイムス”を読みに、ここへ来る。今日たまたまここへよったら、(作品が)あまりにも綺麗だったのでつい寄ってみた。お金ばかりかけていないところが良い。こんな世の中だからこそ、(みんな)こういうものをみて心を和らげればいいのに」と非常に感銘を受けているようである。

相波さんは「こつこつ地味にやってきたことが認められたからよかった」と話す。「折り紙は日本の大事な伝統文化。たった1枚の15センチの折り紙が花になったりもする。そこに花言葉を(書として)添えるだけで、立派な贈り物になる。(会場に)来てもらうからには、存分に作品を見てもらいたい」と張り切っている様子である。相波さんによる『ワン・ツー・スリーと折り紙始めて20年展』は3月6日まで。会期中は、相波さんによる体験教室も定期的に開催され、実際に自分の手で折り紙アートを制作できる。

個展を開催している相波葉子さんと夫・和弘さん

ワン・ツー・スリーと折り紙始めて20年展

うさぎ年にちなんで制作された「うーたんびな」

(文・撮影 湯本泰隆)

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