移住希望地ランキング、新潟県は昨年からランクアップ
全国の自治体と連携して地方移住を支援している特定非営利活動法人100万人のふるさと回帰・循環運動推進・支援センター(東京都)の調査によると、2022年の移住希望地ランキングにおいて、新潟県は前年の9位から2位へランクアップした(セミナー参加者を対象とした調査)。
この調査は、ふるさと回帰支援センターの相談者・セミナー参加者を対象に、地方移住に関するアンケートを毎年実施しているもの。なお、本調査は2009年から実施しており、今回が14回目となる。調査は、新規のふるさと回帰支援センター窓口利用者、新規のセミナー・相談会等参加者を対象にアンケート(相談カード)を使用し、2022年1月4日から12月25日の間に集計された1万3,580件の回答をもとにしている。
各調査で静岡県と広島県がトップに
2022年の移住希望地ランキングは、窓口相談とセミナー参加者それぞれのランキングを算出した。窓口相談では、2021年に続き、全ての年代から人気が高かった静岡県が1位となった。静岡県は、対面を基本にオンラインも併用しながら、市町等と連携して移住フェアやセミナー、センター相談員と自治体担当者による窓口相談会等を数多く開催し、これらが相談の増加につながった。
また、大きくランクアップしたのは、3位の栃木県(2021年9位、以下同)、8位の和歌山県(12位)、12位の北海道(16位)、14位の熊本県(18位)であった。加えて、2021年の21位以下から、千葉県16位、茨城県18位、兵庫県18位、滋賀県20位がランクインした。
セミナー参加者への調査では、2021年に続き広島県が1位となった。広島県は、窓口での相談内容や傾向を把握し、移住希望者のニーズに即したセミナーを県庁担当者自ら企画、年間30回実施することで、セミナーへの参加者を多く集めた。
また、大きくランクアップしたのは、2位の新潟県(9位)、10位の富山県(15位)、11位の岩手県(19位)、15位の栃木県(19位)であった。加えて、2021年の21位以下から、高知県7位、岡山県13位、鳥取県16位、香川県20位がランクインした。
ふるさと回帰支援センターの高橋公理事長は、「2022年も地方移住への追い風がコロナ禍で引き続き吹いており、センターの相談窓口の体制を強化し、首都圏の移住希望者の動向を注視し、うまく捉えた都道府県が相談件数を伸ばした」とコメントした。