コジマタケヒロのアルビ日記2023 Vol.4  「準備はいいか」谷口海斗

アルビレックス新潟の選手たち

 

2023年シーズンは2月18日、のアウェー・C大阪戦でスタートを切った。前半22分、センターサークル付近で谷口海斗選手が中央を上がってきた伊藤涼太郎選手へパス。そのままドリブルで運んだ伊藤選手からゴール前に走り込んでいた谷口選手へリターンパス。

「出してもえるという感覚はあったし、打つ瞬間、相手のゴールキーパーもしっかりと見えていた。あとはとにかくミートを心がけました」

抑えの効いたストレートボールが相手のゴールに突き刺さり、アルビレックス新潟が先制。チームメイトの祝福を受ける中、谷口選手は左手の親指と人差し指で何かを表現する、新しいゴールパフォーマンスを披露した。

「あれは僕の背番号、7を意味しています。昨年、行ったオンラインのファンミーティングでサポーターの方々を決めたゴールパフォーマンスです。僕がゴールを決めたら、同じポーズをとってくれたらうれしいですね。喜びを共感できている感じがするじゃないですか」

今季は、ブラジル人フォワードのグスタボ・ネスカウ選手や町田で昨季11ゴールをあげた太田修介選手も加入。鈴木孝司選手を加えた前線の争いは昨年よりも激化している。

「具体的な数字の目標は掲げていません。でも、昨年の9ゴールを上回りたいとは思っています。その数字というのは、一個一個のプレーを全力でやった結果、その積み重ねが最後に出るものだと思っています。一喜一憂することなく、1試合ずつ、目の前の試合に集中していきたいなと思っています」

昨季、シーズン途中に戦線をしばし離れた谷口選手。そのときから見直していたのが、自らの体の使い方やバランス。シーズンが終わり、オフに入ってからも自分の体の動きを確認しながらのトレーニングは継続して行っていたという。

「トレーニングの積み重ねもあり、これまでのプロサッカー生活の中でも、最もいい形で今季はキャンプインできたと思っています。そういった中で迎えた開幕戦でゴールを決められて、本当にいい形でスタートを切れたと思っています。レベルが高い環境の中で、いかに自分のプレーの質を上げ、結果につなげられるのかというところにこだわっていきたいと思っています」

昨季の初ゴールは、3月19日の第5節・ホームの甲府戦。新潟に加入した初年度、2021年は4月24日の第10節・アウェーの愛媛戦。気温の上昇に伴い、調子を上げてくるイメージの強い選手が、今季は開幕戦でゴールを決めた。

なんたる頼もしさというのが、率直な僕の感想だ。

チームは、26日(日)、広島のホーム・エディオンスタジアム広島に乗り込む。

谷口選手、連続ゴールを祝う、ポーズの準備はできてます。

 

◎アルビライター コジマタケヒロ

練習、ホーム戦を中心に日々取材を続ける、アルビレックス新潟の番記者。また、タウン情報誌の編集長を務めていた際に、新潟県内の全日本酒蔵をひとりで取材。4冊の日本酒本を出した、にいがた日本酒伝道師という一面も。(JSA認定)サケ・エキスパート

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