【独自】新潟でも注文できる「全国の人気食品宅配サービス」調査 「社会全体を健康に」nosh(ナッシュ)を展開するナッシュ株式会社(大阪府)

チリハンバーグステーキ(提供 ナッシュ株式会社)

コロナによる巣ごもり需要の増加に加え、健康志向や食品ロスへの意識の高まりで、近年利用者数が増えている食品宅配サービス。人口減少や高齢化、また多様化が進む日本社会において、今後ますます注目を集めていくサービスの一つだ。

新潟県内にはさまざまな食品宅配サービスを行う会社があるが、「宅配」であれば県内のみならず、全国の食品宅配サービスも気になるところ。そこで「にいがた経済新聞」では、新潟県内でも注文できる「全国の人気食品宅配サービス」を特集する。

今回取り上げるのは、商品開発の企画・製造・配送を自社で行い、全国に冷凍宅配食サービスを展開しているナッシュ株式会社(大阪府)。商品部の高岡賢太郎氏に話を聞いた。

ナッシュ株式会社(大阪府)商品部の高岡賢太郎氏

 

事業開始から5年で累計販売食数5,000万食

ナッシュが提供するお弁当(提供 ナッシュ株式会社)

ナッシュは2016年に「ミライエ株式会社」という社名で設立後、2018年に食品の宅配サービスを開始するとともに現在の社名「ナッシュ株式会社」に変更。自社工場で製造した冷凍食品を配送する事業をスタートした。

2020年以降のコロナ感染拡大による宅配ニーズが増えた社会的背景もあり、利用者数は年々増加している。2022年7月には、兵庫県尼崎市に工場を新設して生産能力を拡大。2023年2月現在で、ナッシュの累計販売数は5,000万食を超えた。

高岡氏は、「2017年時点でメタボリックや高血圧の患者が1,000万人を超えてきているというデータが出ており、生活習慣病という言葉をよく耳にすることが増えてきていた。その問題に対して一番サポートできる所というとはやり『食』。日常の食事から解決していける力になれないかということで事業が立ち上がった」と話す。

企業理念は、「社会全体を健康に」。生活習慣病の問題に着目したナッシュは、健康の基礎となる食を通じた社会貢献を目指している。

主な利用者は、20代後半から30代で、男女比率はほぼ半々。地域別では、拠点がある関西のみならず、関東・中部・九州と、各地域で人口分布に比例した形での利用実績がある。全国への宅配が可能で、新潟の利用者も多くいるという。

 

徹底した栄養管理と利用者の声を反映する体制

鮭のマッシュポテトアヒージョ(提供 ナッシュ株式会社)

健康に寄与する食品を自社開発で提供するナッシュの最も注目すべき特徴は、全てのメニューにおいて糖質量と塩分量に厳しい基準を設定している点だ。

ナッシュは全メニューに対して、1食あたりの糖質量を30グラム以下、塩分量を2.5グラム以下に設定。手軽に糖質と塩分の管理ができるため、日常的に健康を意識する人にとって、安心して利用することができる。

商品開発においては、自社内にシェフ3人と管理栄養士3人が専属で関わっており、栄養価に配慮したうえで美味しさにもこだわった商品を生み出している。また、本社内にコールセンターを設置し、利用者からの声をダイレクトに受け、商品の改善や新メニューへの開発に反映させていく体制を整えている。

提供するメニューは常時60種類以上を揃え、毎週3メニューほどが新メニューとして登場する。利用者からの要望、季節の料理、流行などを取り入れたバラエティあふれるメニューをラインナップする。

どのように利用して欲しいかを聞くと、高岡氏は、「食に対して気にはかけているけれど、自分で作るとなると苦痛に感じたり、健康維持のために努力するのが苦しくなってきたりすることがあると思う。料理に対して手軽さを求めることはとてもいいことだと思うし、他のことに時間を使うためのアイテム、サービスとしてもご利用いただきたい」(高岡氏)。

 

環境に配慮した紙のパッケージ

環境に配慮した紙のパッケージ(提供 ナッシュ株式会社)

SDGsへの意識が高まる昨今、環境への配慮にも力を入れるナッシュは、商品の容器には極力プラスティック素材を使用しない。

「食事は毎日とるものなので、容器がプラスティックだと環境に良くない。お弁当のプレートや梱包しているシールは全て紙素材を使用しているので、燃えるゴミで捨てることができる。最近では、デザートのパッケージはもともとプラスティック包材を使用していたが、それも紙の包材に変えた」(高岡氏)

また、利用客からの声を取り入れ、内容量はそのままで容器を小さくリニューアル。容器の密閉性やデザインにもこだわっている。

 

新潟での広がりに注目

ナッシュ株式会社のホームページ

ナッシュのホームページを見ると、人気ランキングが全メニューや商品カテゴリごとに表示されている。さらに、商品別では栄養価などの詳しい情報のほか、カスタマーレビューを公開しており、それらの情報を参考にしながら選択することができる。

ナッシュを新潟に住む人が利用することについて、高岡氏は、「冷凍のお弁当の配送となるためクール便となるので、送料がかかってしまう点はどうしてもある。ただし、一回で注文する食数を6食、8食、10食、20食から選択できるので、まとめて注文いただくことで、配送コストを抑えていただける」と語る。※20食プランは2週目以降から選択可能

配送間隔については、1週間、2週間、3週間から選べるほか、必要のない週を休むことができる「スキップ機能」や、逆に追加を依頼する「配送追加機能」を備えており、その時々の都合にあわせて注文ができる機能を用意している。

新潟での利用は、生活スタイルなどに合わせて注文食数や配送間隔を指定することが、上手に利用するポイントとなりそうだ。

忙しい現代の食生活をサポートし、健康で豊かな生活を実現させてくれる食品の宅配サービス。ナッシュは、自社専属のシェフと管理栄養士による開発により、健康を維持するための基準を守りつつ、味へのこだわり、環境への配慮、そして利用者の使いやすさに妥協しない。今後の新潟での広がりに注目していきたい。

(文・撮影 中林憲司)

 

【関連リンク】
nosh公式サイト(外部リンク)
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