良寛(新潟県出雲崎町)が16日付で新潟地裁長岡支部より破産開始決定、債務超過額1億1,576万円
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、2月7日付で事業を停止し、事後処理を堀江悠真弁護士ほか2人(弁護士法人大 江橋法律事務所東京事務所、東京都)に一任していた株式会社良寛(新潟県出雲崎町、設立1964年4月24日、資本金3750万円、諸橋且委社長、従業員35人)は2月16日付で新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。
破産管財人には小村隆弁護士(小村法律事務所、新潟県長岡市)が選任された。負債総額は5億180万円。
1952年に5名の酪農家有志により任意組合として発足、1964年4月に農事組合法人出雲崎酪農組合として法人化した。牛乳の製造販売を主体に、コーヒー・果汁・乳酸菌飲料やヨーグルト・プリン等の製造・販売も手掛け、生協や食品スーパーのほか、学校給食や事業所向けも取り扱い、1994年12月期は売上高18億7407万円、当期利益5807万円を計上していた。2017年4月には組織変更を行い、現商号に変更、各種商談会等にも参加し、新たな販路の開拓等も行っていた。
しかし、牛乳の需要低下や同業他社との競争激化等で、売上高は減少傾向を余儀なくされ、損益の悪化も顕著となっていた。また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴う学校給食の中止などで需要は更に落ち込み、2021年12月期の売上高は9億9165万円に落ち込んでいた。また、8580万円の赤字を計上し、債務超過額も1億1576万円に拡大していたもので、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。
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