西園保育園舎(新潟県新発田市)の設備基準の不適合が判明
新潟県新発田市こども課は27日、同市が建築し、その後民営化した西園保育園の園舎の一部が、国が定める児童福祉施設の保育所設備基準に適合していない事実が判明したことを発表した。
保育所や認定こども園の遊戯室や保育室を2階に設ける場合は、乳幼児の安全を確保するため、耐火建築物又は準耐火建築物(主要構造部を準耐火構造としたもの)としなければならないという基準が「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に定められている。
今回、新発田市が私立西園保育園の認定こども園への移行に係る設置認可申請に必要な書類を確認したところ、2階建ての園舎の部分が当該基準を満たしていない事実が判明した。
原因については現在調査を行っているが、平成19年に新発田市が建築し、その後、令和2年の民営化に伴い、現在の園の運営法人に引き継いだ施設であることから、今後、市の責任において、運営法人の協力を受けながら基準に適合する遊戯室の建築を進めるという。完成までの間は、園および児童・保護者に理解と協力を求め、2階の遊戯室での活動を1階の保育室で行うよう呼びかけるほか、市の施設を利用してもらうなどの対応をとっていくという。