【動画あり】26日に開通する「胎内スマートインターチェンジ」が先行公開、注目は新潟県内で初のフリーフローアンテナ

胎内スマートインターチェンジの位置図(報道発表資料より)

NEXCO東日本新潟支社(新潟市中央区)は1日、26日に開通予定のETC搭載車専用IC「日本海東北自動車道 胎内スマートインターチェンジ(スマートIC以下 胎内スマートIC)」の開通に先立ち、報道機関向けに現場見学会が開催された。

胎内スマートICは、胎内市では初のスマートIC、新潟県内では11番目のスマートIC。また、新潟県内で初のフリーフローアンテナによる通行料金の案内や、散水融雪設備による除雪の省力化・逆走対策・浸水被害を想定した設計を行っている。

胎内スマートICが整備されることで、胎内市内で就業人口が多い新潟中条中核工業団地周辺から三次救急医療機関である「県立新発田病院」までの搬送時間が9分短縮し、救急活動の支援寄与が期待されるほか、これまで10分圏外だった胎内市役所周辺のエリア約6,000人が胎内スマートICの10分圏内となり、市街地部のほぼ全エリアがICまで10分以内で到達可能となりネットワークの強化が期待されるなど、地域の利便性向上・活性化が期待されている。

目玉である「フリーフローアンテナ」は、胎内スマートICの出口に設置されているETC無線通信専用のアンテナ。従来のスマートICで採用されているような車止めのバーが設置されておらず、一定の速度でアンテナの下をETC搭載車両が通過すると、スピーディに高速料金の精算などが行われる。また、車止めのバーが存在しないという関係上、逆走車の侵入が予測されるので、電光掲示板による逆走車への警告などの対策もとられている。

フリーフローアンテナは下り口に設置されている

注意点として、フリーフローアンテナの導入により、現行の高速料金の支払い体制が変更される。現行、中条本線料金所で荒川胎内インターチェンジまでの料金を精算されていたものが、胎内スマートICが開通することにより、ETC搭載車は胎内スマートIC内または荒川胎内方面本線上でフリーフローアンテナによる通信が行われるため、高速道路を利用する間はETCカードの挿入が必要となる。

胎内スマートICが利用可能なETC搭載車両は、胎内スマートIC内または荒川胎内方面本線上でフリーフローアンテナによる通信により通行料金が確定し、車内音声で料金案内が流れる。

また、中条本線料金所通貨時点では通行料金の確定が行えないことから、中条本線料金所で発行していた利用証明書の発行ができなくなる。利用証明書の発行については、ETC利用照会サービスの利用が必要となる。

NEXCO新潟工事事務所の池田裕司所長は、「胎内スマートICは新潟県内で11か所目のスマートインターとなる。事業を進めるにあたり、地権者の皆様ならびに地域の皆様の協力や胎内市の支援を頂きながら事業を進めてきた。開通後は多くの皆さんに利用していただいて、地域の発展に寄与できるものと期待している」と語った。

上り口の様子

下り口の様子

下り口全体の様子

逆走車両が進入したら警告が表示される

NEXCO新潟工事事務所の池田裕司所長

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