県内景気「持ち直しの動きが一服している」、日本銀行新潟支店が会見

日銀新潟支店の小林俊支店長

日本銀行新潟支店は2日、県内の金融経済動向を発表し、「原材料価格の上昇や新型感染症の影響などから、持ち直しの動きが一服している」との基調判断を先月から据え置いた。

日銀新潟支店の小林俊支店長は「全体感としては、設備投資やサービス消費などの持ち直しを起点とした、前向きな動きが継続しているが、生産面では供給制約の影響が残ることや、中国の景気減速の影響がある」として「回復の動きに足踏みが見られる」と話した。

先行きについては、「輸出生産面では、一部自動車メーカーの生産水準や中国での設備投資需要の弱さにそれぞれ改善に兆しがみられているため、この動きがつづいて県内企業に波及すれば、回復基調に復すると考えている」という。

個人消費においては、物価の上昇により「一部で弱い動きとなっているものの、持ち直している」(小林支店長)との見解を示した。なお、1月の百貨店・スーパー販売額は前年を上回り、食料品は堅調に推移しているほか、衣料品も持ち直しの動きが見られる。また、乗用車の新車登録・届出台数は前年を上回ったが、家電販売額は弱めの動きとなった。また、全国旅行支援の再開などもあり、旅行取扱高は緩やかに持ち直している。

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