【県内雇用情勢】有効求人倍率は1.61倍で全国7位、新潟労働局が一般職業紹介状況(令和5年1月分)を公表
厚生労働省新潟労働局の野彰一局長は3日、定例記者会見を行い、今年1月分の一般職業紹介状況などを発表し、現状の受け止めなどを伝えた。
現状の雇用情勢については、県内の雇用情勢は、改善の動きがみられるものの、一部に弱い動きも見られることから、引き続き国際情勢の動向、物価の高騰などが雇用に与える影響に十分注意する必要があるとの情勢判断を示した。
県内の2023年1月の有効求人倍率(季節調整値)は、1.61倍で、前月に比べて0.02ポイント低下した。なお、全国の有効求人倍率(季節調整値)は1.35倍。新潟県の有効求人倍率は、全国で7位となっている。
新規求人倍率(季節調整値)は、2.38倍で、前月に比べて0.17ポイント低下した。正社員の有効求人倍率(原数値)は1.53倍で、前年同月に比べて0.15ポイント上昇した結果となった。
一方、有効求人数(季節調整値)は、52,837人(前月比0.4%増)で、5ヶ月ぶりに増加した。また、新規求人数(季節調整値)は、19,053人(前月比4.3%増)で、3か月ぶりに増加した。
産業別新規求人数(原数値)の前年同月比(増減比)をみると、建設業(2.1%増)、製造業(6.5%増)、運輸業、郵便業(17.4%増)などで増加した一方で、卸売業、小売業(24.4%減)、宿泊業、飲食サービス業(20.3%減)などで減少した。
また、求職者の動きにおいては、有効求職者数(季節変動地)が32,872人(前月比1.5%増)で、7か月ぶりに増加となった。新規求職申込件数(季節調整値)は、8,002人(前年比11.9%増)で、4か月ぶりの増加となった。
野局長は、「決して新潟県は経済が停滞しているとは感じていない。一方で、求人が弱い動きがみられることを含めて懸念材料としてあげているので、コロナが5類に変ることや、春闘の動きも含めて、我々も注視していきながら雇用情勢をしっかりと把握していきたい」と話した。