半導体計測用テストソケット製造などの池田精密(新潟県糸魚川市)が破産開始決定

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社池田精密(新潟県糸魚川市、設立1977年9月1日、資本金600万円、池田直哉社長、従業員4人)は、2月22日付で新潟地裁高田支部に破産を申請し、同日付で破産開始決定を受けた。破産管財人には森直樹弁護士(森直樹法律事務所、上越市春日野1-3-15)が選任された。負債総額は債権者約8人に対し、約4,700万円。

1969年10月に半導体計測用テストソケットの製造や切削加工を目的に創業し、1977年9月に有限会社池田精密として法人化した事業体。独自の加工技術と高い品質性を強みとして大手電機メーカーや工具メーカーに受注基盤を固め、1億円台半ばの売上高で推移していた模様。

2007年9月には株式会社へ組織変更して体制強化を図ったものの、 リーマン・ショック以降は市場の悪化や競合激化から受注確保に苦戦を強いられ、直近の売上高は3,500万円程度にまで後退。採算面の悪化から資金繰りに窮す状況にあり、事業継続が困難となったことから、今回の事態に至った。

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