【動画あり】新潟市内近郊にある専門学校22校の卒業生約2,900人が一堂に集結、4年ぶりの合同卒業式が執り行われる
NSGカレッジリーグは8日、朱鷺メッセ(新潟市中央区)で、新潟市内近郊にある専門学校22校の卒業生約2,900人が一堂に介しての合同卒業式を4年ぶりに執り行った。
コロナ禍における参加型の卒業式としては、実に4年ぶりの開催となった。この合同卒業式は、新潟県内で最大級の規模。今回の卒業生には、技能五輪世界大会 西洋料理部門に入賞した学生や、新潟県内で初めて一級建築士に専門学生としてストレート合格した学生、税理士試験 官報に合格した学生、全国レベルのネイルコンテストで上位入賞した学生など、華々しい実績を出した学生も含まれている。
卒業した学生の進路決定状況については、2月末現在で約94.5%(前年同時期は約93.7%)、3月末見込みでは約99.5%(前年 約98.8%)となっている。就職については、国家公務員・地方公務員への就職や、サッカーJリーグ・バスケットボールBリーグへの就職をはじめ、県内外の医療機関・福祉施設など、幅広い分野の企業への内定を多数得ている。
4年ぶりの合同卒業式が開幕
卒業証書授与では、合同卒業式に参加した各校の代表の学生が登壇し、各専門学校の学校長から卒業証書を受け取った。代表で登壇した学生は、少し緊張した面持ちながらも真剣な表情で卒業証書を受け取っていた。
学校長の式辞では全校の学校長を代表して、新潟ビジネス専門学校(新潟市中央区)の渡辺敏彦学校長が、「皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、この日を境に社会人になるわけです。これまで各専門学校で培った知識と技能を活かして、社会で活躍することを期待している。この機会に心に留めてほしいことがある。それは、他人の痛みがわかる人間になってほしい。それぞれのビジネス社会でビジネスマインドをしっかり持ちながら、ぜひ他人の痛みがわかる人間として活動してほしい。卒業生の皆さんの人生を切り開くのは皆さん自身の力以外はない。時々、困難な人生の壁が立ちはだかるということもあるかもしれないが、常に挑戦する心を持って、自らで切り拓いていただきたい」と式辞を述べた。
アルビレックス新潟の堀米悠斗選手から、卒業生への応援メッセージが届けられ、「卒業式を迎え、社会へ飛び立とうとしている皆さんは緊張や不安など、様々な気持ちを持っているのではないでしょうか。僕もデビューした時は、皆さんと同じ気持ちを持っていた。しかし、決して諦めず努力し続けることで、緊張や不安が自信となり、成果へと繋がった。社会人生活は、上手くいかないこともたくさんあると思うが、決して諦めずに努力し、活躍の場を広げていってほしい。僕も皆さんに誇れるような結果を出すために努力し続けます。一緒に頑張りましょう」と言葉を贈った。
諸原菜津子さんの決意表明
卒業生の決意表明では、新潟法律大学校の法学部併修学科の一期生である、諸原菜津子さんが登壇し、「2019年4月、新品のスーツに身を包み、これから始まる学校生活に大きな希望を抱いた。入学式の日のことを今でも鮮明に思い出す事ができる。新たな門出に不安もあったが、お互いに切磋琢磨をし合える仲間たちと出逢い、過ごすうちにいつしか不安は消え去り、充実した学校生活を送る事ができたと、今は強く実感できる。私は高校生の時、理不尽な理由から苦しい境地に立たされ、辛い思いをしている人が目の前にいるのに、何もできない自分の無力さ感じたことをきっかけに法律を学びたいと考えるようになった。そんな折、新潟で本格的な法律を学ぶ事ができる新潟法律大学校が設立されることを知り、入学を決意した。学校では、様々な体験ができ、本当に充実した4年間を過ごす事ができた。1つ1つの出来事がかけがえのない思い出だ。これらの思い出と学びを胸に卒業後は、労働基準監督官として、労働者の人たちが持つ権利を守るため、日々、努力し続けていきたいと思う。最後になるが、どんな時も支えてくれた家族、ともに励まし合い苦難を乗り越えてきた友人、時に厳しく指導して下さった先生方。皆様のおかげで、本日、こうして卒業式を迎える事ができました。本当にありがとうございました。人と人との繋がりを大切に、身につけた法律知識を少しでも多くの人たちの幸福のために役立てられるように全力で努めていく。そして、これから待ち受ける困難に立ち向かい、まい進することを誓います」と宣言し、宣言文を新潟法律大学校の代表へと手渡した。
諸原菜津子さんは、燕市在住で新潟県立巻高等学校出身。国家公務員一般職(労働基準監督署)に合格し、内定している。諸原さんは、公務員試験で1次試験に7件合格、2次試験に3件合格し、その実績は同校内で最多の合格数を誇る。
合同卒業式の終了後、卒業生・在校生約40人によるライブが開催され、「心のHOME(NSGカレッジリーグ卒業のうた)」他1曲を披露し、登壇した学生たちの熱唱や演奏、ダンスなどが会場を盛り上げた。