【動画あり】「新潟ガストロノミーアワード」、おにや、スノーピーク、かんずりが受賞
公益社団法人新潟県観光協会と一般社団法人ローカル・ガストロノミー協会は9日、新潟市中央区において、新潟県が誇る食文化を全国に発信するために創設した「新潟ガストロノミーアワード」の大賞および特別賞を発表し表彰する授賞式を開催した。
「新潟ガストロノミーアワード」は、地域社会との関わりに積極的な新潟県内の飲食店や宿泊施設、お酒やお土産品等を発掘し、表彰する取り組みとして創設した。「新潟ガストロノミーアワード」総合プロデューサーにはクリエイティブディレクターで編集者の岩佐十良氏が、特別審査員長には、コラムニストで美食評論家の中村孝則氏が務めた。
授賞式では、「飲食店部門」で、my farm to table おにや(新潟市中央区)が、「旅館・ホテル部門」では株式会社スノーピーク(新潟県三条市)が運営するSnow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS(新潟県三条市)が、「特産品部門」では有限会社かんずり(新潟県妙高市)のかんずりがそれぞれ大賞を受賞した。このほか各部門の特別賞を発表し、受賞者にトロフィーを授与した。
総合プロデューサーの岩佐氏は挨拶で、「いま、世界中にはガストロノミーツーリズムというのが広く浸透している。この新潟県は世界有数のガストロノミーツーリズムの目的になり得るわけだが、まだ現在そこには至っていない。このガストロミーアワードを機に、作り手、食べ手、生産者、すべての新潟の人たちが一丸となって、この新潟を盛り上げていくきっかけになればと思っている」と語った。
特別審査員長の中村氏は総評で、「大賞には、世界的に見ても極めてユニークであり、新たな挑戦をしている、世界中を旅慣れた人が来ても感動してもらえる、そういったところを選ばせてもらった。そして重要なのは、このアワードの結果を踏まえて県内外、世界の人に広げること。この魅力を発信していただきたい」と話した。
大賞を受賞したかんずりの東條昭人(あきひと)代表取締役社長は、「昔から家庭で作っていた香辛料(かんずり)を誰も作らなくなり、それを会社として商品化して50年ちょっと経った。今回このような賞としていただけたということは、1つの節目として多くの方に知ってもらういい機会になったのではないかと思う。今後、新潟県内では、中越や下越の方にも広げていきたいのと、隣県から全国にかけても少しずつ広げていきたい」と話した。