NIIKEI編集部発「今週の主なニュース」(3月6日から12日)
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【新潟企業の上場を喚起】「不易流行、間違わないで欲しい」ハードオフ山本会長、株式公開(IPO)をテーマとした基調講演・パネルディスカッションを開催【動画あり】
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編集部ピックアップ
3月6日
【独自】3月14日で北陸新幹線が開業8周年 上越妙高駅前開発で過去には三井アウトレット進出計画あり 大学、専門学校を期待する声も
3月10日
【2023年フロントランナーに聴く】第3回 先代の想いを引き継いだ伝統と挑戦 吉乃川(新潟県長岡市)の峰政祐己社長に聞く
編集後記
先日発表された観光庁の統計によると、旅行支援の後押しもあり、2022年の宿泊者数は全国的に前年を上回っているようです。新潟県では特に、10月の数値が感染症禍前に並ぶほどの回復を見せていました。
私もこの一ヶ月ほど、観光関連の取材をすることが何度かありました。2月に大盛況を収めた一ノ木戸商店街とアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」のコラボイベントに、お隣燕市でも漫画「クプルムの花嫁」展。どちらも遠方からのファンの来県があるらしく、その人気ぶりに驚かされます。
「クプルムの花嫁」作者のnamoさんは「燕三条はオープンファクトリーの取り組みのおかげで取材がしやすかった」というお話しをされており、観光だけでなくそんなメリットもあるのか、と気づきを得ました。またnamoさんは、ものづくりについて丁寧に解説してくれる現場の方々の姿が印象的であったとも語ります。
一方、道の駅「わじま」では、運営の方が「地域にあるものが魅力になる」と力説されていました。同駅では地元料理や農産品が人気を集めていますが、開駅当初はそれらを売り出すことに地元の人は納得していなかったといいます。「工場の祭典」でもそうでしたが、地元の人間には日常でも、外部から見れば異日常的な魅力に映ることが往々にしてあります。
話は戻ります。観光庁の統計を発表した際、北陸信越運輸局の平井隆志局長は、オーバーツーリズムへの懸念も語っていました。これからの観光は、薄利多売的な集客ではなく、地域と深いファンとの関わりが重要視されていくでしょう。
当然、地元の魅力を再発掘し、掘り下げ、現代に合わせて改変することは容易ではなく、それを発信することはなお難しいことです。想定していない要素が「ウケる」場合もあり、継続的なファンの獲得は至難の業です。ただ、従来型の観光よりは、地域にチャンスが巡りやすい環境になっているのではと思います。
(編集部・鈴木琢真)