元気に楽しく体力作り 本年度の「つきイチひろば」が無事に終わる【新潟県長岡市】

活き活きと身体を動かす参加者。休憩中のおしゃべりの時間もお互いの交流を深める大切な時間だ。

アオーレ長岡の交流ルームから、「1・2・3・4」と、活発な元気な声が聞こえてきた。

15日に開催された本年度最後の「つきイチひろば」の様子である。同「ひろば」は、市民が誰でも気軽に運動できる場を提供し、習慣化できるよう、長岡市健康課多世代健康づくり推進室が毎年企画しているもので、新潟県長岡市内で活躍する介護予防サポーター「転ばん隊」のメンバーが指導者となり、毎月1度第3水曜日に行われる催しである。筋トレからはじめて、長岡市のご当地体操「しゃっきりポカポカ体操」や長岡花火音頭に併せて身体を動かす「ハッピー体操」などの運動で身体を動かす。

全身を動かして、身体を調える。

熱心に指導する「転ばん隊」の今井マサ子さん

ちょうど、「しゃっきりポカポカ体操」を終え、休憩していた新潟県長岡市内在住の小竹かずえさん(70歳)は、「身体があっちぇなった。(着ているものを)1枚脱ぎたいくらい」といいながら水分補給をしていた。

「市民の方が誰もが気軽に運動できるように予約なしで参加できる」と語るのは、同推進室の田端のぞみ主任である。参加する市民は、70代~80代の高齢者が中心で、この日は20人が参加した。

運動して身体が暖かくなってきたという小竹かずえさん

新潟県長岡市小国地域出身の長谷川健吾さん(85歳)とヨシ子さん(78歳)のご夫婦は、普段は新潟県長岡市内のケアハウスに入所している。二人にとって、施設を出て運動をしながら、他の人と交流できる機会は貴重である。「外に出て運動することは大事。生きがいになっている」と話す。健吾さんは、「男の参加者は最初自分を含めて二人いたが、今では自分一人になってしまった」と少し寂しそうな様子である。

今年度のつきイチ広場はこれで終わり、次回は年度はじめの4月から行われる。

参加者が一人ひとり、活き活きと身体を動かしていた姿がとても印象的だった。

「外に出て身体を動かすことがいきがいとなっている」と語る長谷川健吾(左)さんとヨシ子さん夫婦(右)

体操を指導した「転ばん隊」の五十嵐千代野さん(左)と今井マサ子さん(右)

 

(文・撮影 湯本泰隆)

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