新潟県三条市の飲食店でノロウイルスによる食中毒、86人に下痢などの症状

新潟県福祉保険部によると、11日と12日に、三条市内の飲食店、伊東屋でノロウイルスによる食中毒が発生した。同店での会食や弁当で喫食した86人に症状が確認されている。

県によると13日9時50分ごろ、伊東屋の営業者から三条保健所へ、同店が提供した弁当を食べた複数名に胃腸炎症状が出ているという内容の連絡があった。三条保健所は、11日12日の間に同施設で会食したグループ42人と、同施設が提供した弁当171食分を食べた人のうち、13グループ136人を調査。

その結果、7グループ86人(男性58人、女性28人、10歳未満から70歳代以上)に12日15時ごろから、下痢や嘔吐などの症状が出ていたことが判明した。また、検査の結果、5グループ14人の患者と調理従事者4人の便からノロウイルスが検出された。なお、患者は全員快方へ向かっている。

三条保健所は、患者に共通する食事が同施設により提供された食事に限られることや、患者と従事者の便からウイルスが検出されたこと、医師から食中毒の届出があったことから、伊東屋が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。

伊東屋では14日から営業を自粛しており、また三条保健所から16日から17日までの営業停止処分のほか、調理施設の清掃と設備、器具の洗浄消毒、従事者の健康管理徹底の指示を受けた。今後、調理従事者に対する衛生教育も実施していく。

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