【Noism×フラー】「新潟から世界を見据える」をテーマにフラーの渋谷修太会長とNoismの金森穣監督が対談【動画あり】
多彩なゲストを招き対談する企画「柳都会」が18日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館(新潟市中央区)「能楽堂」で開催され、フラー株式会社(新潟市中央区)の渋谷修太代表取締役会長と、Noism Compamy Niigata(以下、Noism)の金森穣芸術総監督が対談した。
2011年に創業しモバイルアプリなどデジタルサービスなどを展開するフラーは、経営理念に「世界一、ヒトを惹きつける会社を創る」を掲げ、事業を拡大している。一方、Noismは、新潟から世界に向けて舞台芸術の創造・発進を続けている。このような背景から、「新潟から世界を見据える」をテーマにそれぞれの活用や考え方などについて話題を展開した。
コロナ禍を機に2020年11月に新潟に本店を移し、ふるさとの新潟にUターンした渋谷会長は、「ソフトウエアの地産地消」を目指している。「地域の課題は地域の中で解決できるようにしなければいけない。そのために大事にしていることは、新潟県内で雇用を生み出すこと」と話す渋谷会長は、地域課題を解決するデジタル化はそこに住む地域の人たちがモチベーション高く行うことの重要性を話した。
また、渋谷会長は、ITの仕事を作ることで地元に戻って来られる人がいた一方で、アーティスト活動をしている友人が新潟その文化がないために戻れないというエピソードを披露。渋谷会長は、「文化はとても大事だ。この新潟の地で世界に向けて活動しているNoismさんは希望だと思う」と話した。
金森監督は、「世界の主要な劇場には超一流の日本人がいる。しかし、彼らが日本に帰ってきて働ける環境がない。その環境を変えるべく、ここ新潟から我々が戦っている。(渋谷会長は)同じように実践されている経営者であり、心強い。新潟がそういう風にクリエイティブになるのはすごく嬉しい」と想いを伝えた。
「柳都会」は、公益財団法人新潟市芸術文化振興財団が主催するもので、今回で26回目を数えた。この日は約100人が会場に訪れ、2人への質問が複数人から上がるなど、熱心に耳を傾けていた。
次回の「柳都会」は7月23日に、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館の「スタジオB」にて、立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程などに所属し、障害者運動史をテーマに研究を行っている栗川治氏と、Noism Company Niigata地域活動部門の山田勇気芸術監督の対談を予定している。
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Noismオフィシャルウェブサイト