書籍と過ごす“まったり”とした時間を ゲストハウス「NEMARU ほんとぐらし」が「春のブックカフェ」を開催
最近、書籍や漫画、DVDなどインターネットを通して購入するという人が増えてきている。一方で、ネット販売に慣れている若い世代の人たちが、あえて書籍を手売りするという小規模な古本市のイベントが各地で増えている。
ネット販売や大型書店での販売と違い、このような昔ながらの書籍の販売手法は、買い手が本の内容をじっくりみて購入を検討できたり、売り手側の販売している書籍にまつわるエピソードや思い出話などを聞くことができたりする魅力あるマーケットとなる。
新潟県長岡市で、築60年の民家をリノベーションした一棟貸切と書籍の販売を行っているゲストハウス「NEMARU ほんとぐらし」(新潟県長岡市 三浦大輔宿長)は19日、春のブックカフェを開催した。
当日は、「はっぱはらっぱ」「古本雑貨べべる」「古本いと本」の3店舗が出店し、書籍の販売を行ったほか、コーヒーショップに働いていたこともある三浦宿長によるドリップコーヒーの販売と提供も行われた。書棚には、『「その日暮らし」の人類学 : もう一つの資本主義経済』や『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』などのユニークなタイトルの書籍が並び、のんびりとくつろげる民家の雰囲気も相まって、訪問客は、長岡市外からも訪れ、ゆったりとした書籍との時間を、のんびりと過ごしていた。
上越市から参加したスケさん(44歳)は、今回初めて同ゲストハウスに来たという。「落ち着いた雰囲気で、来てよかった」と話す。また、「古本雑貨べべる」の出店者として、今回のイベントに初めて参加した石井あゆみさん(36歳)は、「普段イベントなどで出店している。今回は普段イベントでご一緒している繋がりで出店した。今日は結構いろんな人が訪ねてくる。このゲストハウスには初めて来たが、雰囲気がのんびりしていて、ゆっくり過ごすのにいいなあと思う」と感想を話した。
イベントを主催した同ゲストハウスの三浦大輔宿長(37歳)は、「NEMARUの雰囲気の中で本を読んでもらおうと思って今回のイベントを企画した」という。かつては週一くらいのペースでイベントをしていたが、新型ウィルス感染拡大による自粛以降は、一切イベントをできていなかったという三浦さん。世の中の動きも落ち着きはじめ、「ようやく開放的なイベントができると思った。たくさんの人がNEMARUを訪れてくれる。この風景が見れてよかった」と心から喜んでいる様子である。同ゲストハウスは、最近リニューアルもし、BBQなども行えるようになった。近くの寺泊で海産物を購入し、同ゲストハウスにてBBQなどをして過ごす宿泊客などもいるという。「是非こちらでBBQをしたり、本を読んでいただいて、特別な時間を過ごしてもらいたい。是非NEMARUで気楽にほっこりし、楽しんでいただければ」とコメントした。
(文・撮影 湯本泰隆)
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