【上越の春の風物詩】新潟県妙高市の雪形、跳ね馬が姿をあらわす
新潟県上越地方で古くから親しまれている妙高山(新潟県妙高市、2454メートル)に見える雪形(ゆきがた)の跳ね馬(はねうま)が今年も姿をあらわしてきた。20日現在、馬の頭部や脚の部分が見えるようになった。
跳ね馬は妙高山の外輪山、神奈山(1909メートル)に現れる雪形。雪形とは、日本各地において山腹に岩肌と積雪が織り成す模様を人が何かの形に見立てて名づけたものの総称。跳ね馬は山腹の残雪と黒い岩肌とのコントラストで、山の麓から見ると馬が力強く跳ねているように見えることから、上越地方ではこう呼ばれている。
妙高市の体育館やえちごトキめき鉄道の沿線、妙高市の橋などに「はねうま」の名前が使用されている。
昔から上越地域では春の農耕の始まりの目安とされてきたが、現在では上越市の高田城址公園観桜会と同じく、厳しい冬を乗り超えた雪国での春の訪れを告げる風物詩となっている。
3月29日から開幕する高田城址公園観桜会の場所からも見ることができ、満開のソメイヨシノと跳ね馬とのコラボレーションは見ごたえがあり、人気のフォトスポットにもなっている。