【動画あり】「全てが綺麗だった」全日本選手権4連覇をはじめ、数々の成果を残してきたプロスケーターの宮原知子さんがフィギュアスケート教室を開催

全日本選手権4連覇をはじめ、平昌オリンピックや世界選手権などの大舞台で大きな成果を残し、現在はプロスケーターとして活躍する宮原知子(さとこ)さんは21日、MGC三菱ガス化学アイスアリーナ(新潟市中央区)で、「宮原知子フィギュアスケート教室 in MGC三菱ガス化学アイスアリーナ」を開催した。フィギュアスケート教室に参加したのは、新潟市内のスケートクラブに所属する19歳以下の競技者19人が参加した。

教室前に行われた練習の様子

冒頭、宮原さんは、「始める前に、いつも私が頭の中で意識していることを伝えます。まず、スケーティングでは、ひと蹴りするときに足の裏で氷を掴むイメージで、軸足に乗って押すというのを、簡単なステップでも難しいステップでも意識してやるようにしてほしい。手は自由に楽にして、滑ってほしい。これは、自分のルーティンがあると思うので、自分のアイディアとして取り入れてもらえたらいいと思うので、ぜひ持ち帰ってください」と具体的な動きを交えながら説明した。

その後、宮原さんはマイクを片手に氷上を駆け巡り、氷上でのステップの動きのコツやスピンのコツなどを熱心に指導していた。参加者に対し真剣な表情を浮かべながらも穏やかな声でアドバイスの言葉を投げ掛けていた。

一方、指導を受けた参加者たちは、皆一様に真剣な表情を浮かべ、宮原選手の指導に聞き入り、氷上を先行して滑る宮原さんの動きを観察しながら、自分の身の内にオリンピック経験者の技術を取り入れようとしていた。

参加者の細やかな動きまで観察

真剣な表情で取り組む参加者

教室終了後、「宮原さんみたいになるには、毎日どのくらい練習すればいいのか」という質問に対し、宮原さんは、「私の場合は、納得がいくまで練習をしていたので、自分がこれ以上できないと思うくらい、これだけやったら大丈夫と思えるくらい練習するのが、メンタル的にすごく大事だと思う」と回答した。

続けて、「表現力に自身がない。どうしたら宮原さんみたいに壮大な演技ができるのか」という問いに対しては、「私も表現力に自信がなかった。最近は、バレエやダンスなどの色々な芸術に触れることで、こういうふうな表現ができるのだと学べて、それをスケートに活かせるなと思うようになってきた。すぐには(効果が)現れないが、色々な芸術に触れることは大切だと思う」と話した。

最後にオリンピックを目指すジュニア選手たちに向けて、「たくさん試合に出て、結果を出すということは、競技者として本当に大事なことだと思う。そうすると、どうしても(自分を)追い込み過ぎたり、悩むことも増えてくると思う。そういうことも大事だとは思うが、まずは、自分がスケートを楽しんでいるという感覚を忘れないでほしい。スケートが好きという気持ちをずっと持ち続けてほしい」とメッセージを伝えた。

新潟市内の小学校に通う競技者に感想を問うと、「技術的な面でもそうだけど、全てが綺麗だった。間近で見れた上に教えてもらえて、とても良かった」と話した。

加えて、「宮原さんがスケートを楽しんでやるのが一番良いって言ってた。こういうレッスンのおかげで、自分たちの楽しみが見つけられる。親に言われてやるよりも、自分がやりたいからやるというのが絶対伸びると思う」と満面の笑みで語った。

宮原さんと参加者の記念撮影

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