【村松公園から酵母】新潟食料農業大学、金鵄盃酒造、新潟県五泉市が連携、「五泉市オリジナル純米酒」が誕生

(左から)新潟食料農業大学(新潟県胎内市)発酵・醸造ユニットの小熊哲哉ユニット長、栗林喬主任研究員、中井裕副学長、新潟県五泉市の田邊正幸市長、金鵄盃酒造(新潟県五泉市)の茂野知行代表取締役社長、杜氏の杵渕順二氏

新潟食料農業大学(新潟県胎内市)と金鵄盃酒造株式会社(新潟県五泉市)および五泉市は22日、3者が連携し新たに開発した五泉市オリジナル純米酒の完成の発表を行った。

産学官連携によるこの事業は、100%五泉市産の地酒を新たに造ることを目的に取り組んだもの。清酒製造になくてはならない酵母(こうぼ)を五泉市の「村松公園」の穂咲彼岸八重桜(ほさきひがんやえざくら)から分離したものを使用し完成した。

酵母の分離などについては、新潟食料農業大学が試験を行い、清酒造りに耐える酵母と認められた。金鵄盃酒造と連携して今年1月から試験醸造を開始し、今月10日に、醪(もろみ)から生酒(なまざけ)を搾る上槽(じょうそう)を行い、600リットルの製造に成功した。

金鵄盃酒造の茂野知行代表取締役社長は、「五泉市が誇る桜の名所である村松公園から採った酵母で酒造りを行う事で、地域貢献や五泉市の魅力発信ができると思い作り始めることにした」と話した。

また、完成した五泉市オリジナル純米酒を飲んだ感想について、茂野社長は、「若干柑橘系のグレープフルーツっぽい香りを感じ、口に含むとふわっとした柔らかさの中に、新緑や森のようなウッドな香りがする。それと酸が少しあるので、すっきりとして料理に合わせやすいような味わいがする」と話した。

五泉市の田邊正幸市長は、「今まで桜は愛でるものだったが、今後は活かす桜として、今回こういった酵母として五泉市をPRできるものと期待をしている」と話した。

今後、金鵄盃酒造では同社ホームページにて、酵母名と商品名の募集を行う。5月以降の発売を予定しており、1本720mlで価格は未定。約720本の販売を予定している。

五泉市産酵母で製造した純米酒、酵母名および商品名は公募により決定する

(左から)新潟県五泉市の田邊正幸市長、金鵄盃酒造(新潟県五泉市)の茂野知行代表取締役社長

 

【関連サイト】
金鵄盃酒造

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