新潟中央環状線、新潟市西区と南区(国道116号と国道8号)を結ぶ区間が開通【動画あり】
新潟市が工事を進める「新潟中央環状線」、そのうちの西区と南区(国道116号と国道8号)を結ぶ約9キロメートルの区間が、25日16時に開通した。今回の新ルート開通により、中央環状線は全線の約60%が完成したことになる。
新潟中央環状線は、新潟東港から北区、江南区、南区、西区を通り、西蒲区の角田浜へ至る延長約45キロメートルの幹線道路。各地域住民の交通の利便性向上や救急搬送時の時間短縮、流通面や観光におけるメリットも期待される。
これまで、新潟東港から阿賀野川を横断する北区の区間など、部分的に供用が開始されていたが、今回は新たに、国道116号上の西区明田から、国道8号上の南区上塩俵までを結ぶ区間が開通。国道116号と国道8号はともに新潟市と各地域を結ぶ大動脈であり、新しく開通した区間の周辺には升岡工業団地、白根北部工業団地、白根北部第2工業団地が存在する。
なお、区間内には北陸自動車道と交差するが、これに併せて黒埼スマートICの利用形態が変更。従来は利用時間が6時から22時まで、対象車種が中型車(車長8.5メートル)までに限定されていたが、今後は24時間全車種に対応可能となる。
開通に先立ち、25日午前にはみどりと森の運動公園(新潟市西区)で記念式典が執り行われ、関係者と多くの市民が参加した。挨拶に立った中原八一市長は「この事業は、地域を放射線状に広がる国道や高速道路を結び、各地区の交流・連携を強化する本市の一大プロジェクト。この道路が持つポテンシャルを最大限活かし、拠点性の向上を図り、新潟が活力あふれるよう、早期の全線開通を目指す」と力を込めた。
新潟市によると、中央環状線は今後、南区と江南区を結ぶ区間(国道8号、国道403号、国道49号などの区間)の工事に注力していく予定であるという。
【グーグルマップ くろさき茶豆大橋】