【赤外線カメラ】株式会社ハーヴィッド(新潟市東区)が新潟国際情報大学中央キャンパスでドローン活用の実証実験を実施

株式会社ハーヴィッド(新潟市東区)は27日、新潟国際情報大学中央キャンパスにおいて、ドローンを活用した屋外広告の赤外線診断」“AIR INSPECT”の実証実験を実施した。今回の実証実験は、新潟市DID地区(人口集中地区)において地方自治体・業界団体と連携のもと、有資格者(ドローン操縦士・赤外線診断師・屋外広告士)により安全に細心の注意を払い、法令を遵守した上で実施された。

新潟国際情報大学の建物壁面の屋外広告(看板)をドローンに搭載された赤外線カメラを用いて撮影し、屋外広告(看板)に異常がないかを診断した。従来ならば、人口密集地で同様の点検を実施する場合、夜間に道路などを通行止めにし、高所作業車を使っての点検が行われていた。そうした場合、当然、大人数を動員しての作業となり、大きなコストがかかっていた。今回の実証実験を経て、ドローンを利用した点検が実用化されれば、低コスト且つ、安全に少人数での作業が可能となるという。

実証実験は、約45分にわたって実施され、地上から約42メートルの看板や壁面などを撮影し、地上に設置されたモニターで赤外線カメラの映像を映し、点検をしていた。また、最高高度は約100メートルまで、ドローンの高度を上げて、地上の映像などを撮影していた。

実証実験の様子 赤外線カメラを搭載したドローンが壁面を撮影

ハーヴィッドの小田代表は「屋外広告物というある種、特殊な領域において、ドローンで点検するというところがポイント。これまで事例があまりないので、実施する意義は非常に大きい。実際、うちの会社でも今回が4例目の実験で、全国的にもあまり事例がない」と話した。

今後については、「まだ実証レベルなので、今後はしっかりとビジネスとして確立していくというのが最大のポイントになってくると思う。しかし、安全性や法整備といった課題が、今まさに揺れ動いている最中なので、安全に対して最重要課題に置きながら、事業化を最短最速で目指していく。事業化して、収益を得ていかなければ継続性がなく、地域に対して、なかなか発展性を生み出すことができないので、事業化をするというところへ強い気持ちで持っていきたい」と展望を語った。

実証実験に使用された赤外線カメラ搭載のドローン

撮影された映像を地上で分析

ハーヴィッドの小田利洋代表取締役社長

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