亀田縞利用促進協議会と石本酒造株式会社が新潟市江南区の特産品「亀田縞」の認知度向上に向けて協定を締結

左から亀田縞利用促進協議会の立川治秀会長、新潟市江南区の坂井玲子区長、石本酒造の石本龍則代表取締役社長

 

亀田縞利用促進協議会石本酒造株式会社(新潟市江南区)は29日、江南区役所で、双方がそれぞれのブランドのPRや、江南区の地域活性化に貢献する取り組みなどを協力・連携するための協定書の締結式を執り行った。締結式には立会人として、「亀田縞」の活動を支援してきた、江南区の坂井玲子区長も同席した。協定の有効期限は、3月29日から2024年3月31日までとなっている。

亀田縞とは、大正期にかけて全盛期を迎えた「亀田縞」も、時代の変遷で一度は途絶えたが、2002年に「亀田繊維工業協同組合」を中心とした「亀田縞」復活プロジェクトがスタートし、消滅から半世紀を経て、2005年に「亀田縞」がした。

かつて芦沼だった亀田郷(現在の江南区)で稲作に従事する農民がつくり出した、泥や水に強い丈夫な綿織物。2014年には、「亀田縞」が地域団体商標として特許庁に登録された。

協定を結んだ亀田縞利用促進協議会は、江南区の伝統的な綿織物「亀田縞」の地域での更なる認知度の向上や利用促進を通じ、「亀田縞」が地域アイデンティティとして確立されることを目指す組織。亀田縞の生産者、加工業者、地域コミュニティ協議会、市民団体などから構成され、江南区役所も参画している。

一方、協定書を結んだ石本酒造は、新潟県を代表する酒造メーカーで名酒と名高い「越乃寒梅」などの醸造元で、新潟市江南区に本社を置く地元企業である。

亀田縞利用促進協議会の立川治秀会長は、「亀田縞を復活させて間もないころ、日本を代表する酒造メーカーの1つである石本酒造とコラボできないかと考えていたが、なかなかナイスなアイディアが浮かばなかった。しかし、期せずして江南区役所から、今回の提案を受けた。希望を棄てずにいれば、叶うこともあると思い、今は不思議な気持ちだ」と話した。

石本酒造の石本龍則代表取締役社長は、「旧亀田郷として、一緒に企業や地域を盛り立てていければと思う。これから、地域の人に(亀田縞)の良さをより知ってもらいたい。物の良さを知ってもらうことによって、地域に愛着を持ってくる」と語った。

立会人として参加した、江南区の坂井区長は、「江南区では『亀田縞』を区の特産品と位置付けて、支援をしてきた。区役所としても、来年度も亀田縞を活かした街づくりを引き続き支援していく」と話した。

今後、石本酒造では販売促進会などのイベントで、同社の社員が亀田縞で作られた羽織を着用して、営業活動をするなどのPR連携を予定している。それ以外の「亀田縞」と石本酒造のコラボレーション企画も現在検討中だという。

石本酒造の社員が今後着用していく予定の羽織

江南区役所の入り口付近には、亀田縞が飾られている

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