越後姫にふきのとう、旬の素材をふんだんに使ったノンアルコール飲料を提供 岩の原ワイナリーレストラン「金石の音」(新潟県上越市)
越後姫にふきのとう……新潟県上越市のワイナリー、岩の原葡萄園にあるフレンチレストラン「金石の音(きんせきのね)」では、まさに今が旬の素材を使ったノンアルコール飲料を3月18日から提供している。
上越市の偉人、川上善兵衛が創業したワイナリーのレストランということもあり、もちろんメインは岩の原ワイン。しかし、場所が旧上越市の郊外に位置し、車での利用者が多いことから、ノンアルコール飲料の開発を強化している。
まずは、越後姫ソーダ(770円)だが、3月、4月が旬の越後姫は新潟県内産のイチゴで、香りが強い。また、実が柔らかく、傷みやすいため、輸送に向いておらず、県内で消費されることが多いという。イチゴ、シロップ、ソーダだけのイチゴの甘みを活かしたシンプルな味付けで、無添加、無着色。「金石の音」オーナシェフの湯沢雅彦さんによると、越後姫は通常のイチゴより100円から200円ほど高いことが多いという。
一方、クラフトジンジャーエール〜ふきのとう〜(660円)は手作りのジンジャーエールだ。通常スパイスを入れるが、その代わりに旬のふきのとうを入れた。生姜のさっぱり感と、ふきのとうの苦味がうまくマッチしている。ふきのとうは、岩の原葡萄園の葡萄畑から採ったものだ。
なお、「金石の音」は地元素材やふきみそなどの和の素材を取り入れたフランス料理が楽しめ、ステーキはブドウの木を燃やした炎で焼く「薪火焼き」で提供される。昨年12月中旬から今年3月中旬まで完全予約制で営業していたが、3月18日からランチ営業(11時〜16時)を開始、ディナー(16時から22時)は完全予約制となる。
また、店名の「金石の音」は、川上善兵衛がこの葡萄園を創業した際に幕末の偉人、勝海舟から贈られた激励の書から取ったものだという。
(文・梅川康輝)