負債総額2億9,000万円、建築工事・建具工事を行う長勝建設株式会社(新潟県南魚沼市)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、長勝建設株式会社(新潟県南魚沼市、設立1959年8月1日、資本金4000万円、従業員8人)が3月22日、新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。なお、申請代理人は平哲也弁護士(平哲也法律事務所、新潟市中央区)、破産管財人には髙橋俊介弁護士(六花法律事務所、新潟県長岡市)が選任された。負債総額は2億9,673万円(2022年3月期時点)で、今後の債権調査により変動する可能性がある。
長勝建設は、1940年5月に長勝製材所として創業。1959年8月に法人化され、一般住宅や事務所、工場、店舗などの建築工事を主体に、建具工事なども手掛けていた。過去には県外でアパートなども施工し、1992年12月期(決算期変更前)には売上高17億3,482万円を計上していた。
その一方で、バブル期における不動産投資が経営の重荷となり、2003年3月期にはその処理等で約1億7,700万円の最終赤字を計上し、これ以降は債務超過が続いていた。また、建築市況低迷で売上減少が続き、従業員の整理などで乗り切ってきたが、2017年3月期から2021年3月期までの売上高は1~2億円台にとどまり、この間連続して最終赤字となっていた。
2022年3月期は売上高が2億4,231万円に回復。最終利益も1,094万円の黒字に転換したが、受注環境は厳しく、多額の金融債務も経営を圧迫する中、資金繰りが限界し、今回の事態となった。
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