NIIKEI編集部発「今週の主なニュース」(3月27日から4月2日)
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【独自】新潟県上越市でクラフトビール新ブランド「Gangi Brewing」が発足 「クラフトビール文化はアイドル文化と近い」
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編集後記
3月25日に観測史上最速で開花した日本3大夜桜で有名な新潟県上越市高田のソメイヨシノ。きょう2日は開幕後最初の日曜日で、人出も多かったようだ。今年は4年ぶりの飲食規制がなくなり、ブルーシートなどを敷いて飲食を楽しむことができる。アフターコロナでやっと本来の「お花見」の風景が戻ってきたといえるだろう。コロナ禍前は毎年100万人の入り込みがあった高田の観桜会。この3年で落ち込みを余儀なくされたが、今年は天候周りと満開が持てば、かなりの人数が見込めるかもしれない。
そんな観桜会の時期は高田の街がいつもより騒々しくなる。屋台の人たちは桜前線とともに、全国を北上してくるし、県内外から花見客が訪れるためだが、上越市内に宿泊先が足りないとの声も聞く。「高田で花見をして、夜は妙高市のホテルに泊まってもらいたい」と妙高市の城戸陽二市長も言うように、もはや単独の市町村では無理な話で、近隣自治体との観光広域連携なしには解決しないと思われる。
城戸市長が弊紙インタビューでこう話していた。「観光客は美味しい店があれば、市をまだいで行くし、長野県にも行くんです。要するに、観光客は自治体の線引きなんて関係ない。線引きしているのは私たち行政なんです」と。言われてみれば納得の話だが、なかなか気づかないのもまた事実だ。
「上越地域は3市しかない。3市が頑張らないとだめなんです」と語る城戸市長。カヤック・自転車・登山のすべてのステージを1人で参加するスタイルの環境スポーツイベント「シートゥーサミット」などで上越市、妙高市、糸魚川市の観光連携も進んでいる。
高田も桜が散りゴールデンウイークになれば、新緑の季節だ。学生時代に、ひいきにしていた女流作家の小説に「葉桜の日」という芥川賞候補作があった。観桜会の時期になると、10数年前に自ら命を絶ったその作家のことを私はふと思い出す。
(編集長・梅川康輝)