「不屈の精神でチャレンジしていきたい」ダイニチ工業株式会社(新潟市南区)で新入社員の入社式が執り行われる

入社式の様子

家庭用ファンヒーター、業務用石油ストーブ業界大手のダイニチ工業株式会社(新潟市南区)は4月2日、本社で2023年度入社式を開催した。今年度の新入社員は、大学・大学院卒6人、高校卒3人の計9人が入社した。

ダイニチでは、派遣社員などで一時的な人員不足を補うのではなく、安定的な新卒採用を行い、人材育成をすることで生産効率アップや品質の安定を図っている。2022年度は、大学・大学院卒7人、短大・高校卒5人の計12人が同社に入社している。

ダイニチは、非常に社員の定着率が高く、2012年から2022年度までの離職率(個人的な理由)の平均が1.2%となっている。この要因はダイニチによると、「よい点と悪い点をしっかり伝えた正直な採用」や「仕事と育児の両立を積極的にサポートする社風」などが挙げられるという。2012年には、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の実行委員長賞や、2017年には働きやすい環境づくりに取り組んでいる企業として、新潟労働局から「ベストプラクティス企業」に選定されるなど、職場の環境づくりが評価されている。

ダイニチ工業の吉井唯代表取締役社長

 

 

緊張した面持ちの新入社員を前に、ダイニチの吉井唯代表取締役社長は、「ダイニチ工業の強みは、仕事に対する真摯な姿勢とチームワークだ。真摯に取り組むことを当たり前と考える文化ができている。嘘や誤魔化しは目先の利益になるかもしれない。しかし、そのような自分勝手な行動は信用を無くし、いつか大きな損失になる。その行動が社会に貢献できることなのかが重要だ。今後のダイニチ工業は皆さん(新入社員)も含めた、ダイニチの社員の働き方にかかっている。一緒に未来を作りましょう」と挨拶した後、吉井社長が新入社員に向けて、辞令交付を読み上げると、溌溂とした様子で応じていた。

新入社員代表の野上将太さんは決意表明で、「日本、世界の情勢は目まぐるしく変化してきている。こんな移り変わりが激しい現代社会に置いても、日本中、世界中から愛されるものを生み出し、何十年経ってもダイニチ工業が1人1人を笑顔にする会社であり続ける事ができるように貢献していきたい。初めての経験に戸惑い、困難に直面することもあると思うが、決して諦めることなく、不屈の精神でチャレンジしていきたいと思っている」と力強い言葉を述べていた。

決意表明を読み上げる様子

入社式後、決意表明をした野上将太さんに入社式の感想を問うと、「新しい環境にこれから入っていくという事でワクワク感や期待もあるが、わからないこともたくさんあるので、そういう事への不安も混ざっているような気持ちです」と話した。

ダイニチ工業 総務人事課の近藤健一課長に、新入社員の印象を問うと、「非常に爽やか。まず、それだけでも意味があると思っている。社内に新しい爽やかな風をもたらしてくれると思っている。チームワークを大事にして誠実に働いてもらえればと思う」と語った。

新入社員は緊張した面持ちで入社式に参加した

ダイニチ工業の幹部と新入社員の記念撮影の様子

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