新潟県村上市の野鳥から高病原性鳥インフルエンザ検出、胎内市でも簡易検査で陽性反応

新潟県によると、3月27日に村上市で回収され簡易検査で陽性となっていたハシブトガラス1羽の死亡個体から、環境省の遺伝子検査で高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出された。

同個体は27日に胎内市で回収され、28日に簡易検査でA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認されていた。回収地点は、すでに同市の養鶏場で家禽の擬似患畜が確認されたことから1月に野鳥監視重点区域内(半径10キロメートル圏内)に指定されていた区域である。

これに伴い、県は新たに野鳥監視重点区域にて状況調査を実施し、結果を公表していく。また、区域内の養鶏場へ対して改めて異常がないことを確認して、県内の全養鶏農場に野鳥や小動物の侵入防止などの防疫対策の再徹底を指導したという。

また、4月3日に胎内市で回収されたハシブトガラス1羽の死亡個体からも、簡易検査でA型鳥インフルエンザウイルスの陽性を確認した。こちらは高病原性鳥インフルエンザとは確定していないものの、環境省は回収地点の半径10キロメートル圏内を野鳥監視重点区域に指定して監視を強化する。

なお、今季において野鳥から鳥インフルエンザが検出された事例は、上記の村上市の事例は県内13例目、胎内市は県内14例目となる。

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