「自分たちを代表する者たちへの理解や敬意が低くなっている」新潟県の花角英世知事が定例会見で統一地方選について言及
新潟県の花角英世知事は4月5日、新潟県庁で記者会見を開き、新潟県の各所で選挙戦が繰り広げられている統一地方選挙についての所感などを語った。
3月31日に告示された県議会議員選挙において、27の選挙区のうち13の選挙区で無投票当選となっていることについて花角知事は、「個々の選挙区の状況を見れば、現職がしっかり活動されていて、多くの有権者に評価されている。したがって、それに異を唱えて立候補するような状況にないということが、結果として無投票になったというケースも十分にあると思う。また、大変評価の高い人が新人として立候補し、皆さんの評価が一致して無投票となっているケースもあると思う」と所感を語った。
次に、昨今、社会的な課題になっている地方議員のなり手不足問題については、「議員のなりて不足という背景があるのだとしたら、課題だと思う。大きな話でいえば、政治への関心の低下という事があるのかもしれない。新潟県のみならず、全国的に行われている、あらゆる公職選挙についての関心の低下が懸念されることだという風に思っている」と話した。
続けて、「そうした仕事や役割に対しての評価があってもいいのではないかと私は思う。職業に対する敬意あるいは重要性に対する認識は、広くいえば政治経済の教育の問題という面もあるかもしれない。議員の政治活動あるいは議員の役割、職業、そういったものに対しては、長い民主主義の歴史の中で勝ち取ってきたものであって、自分たちを代表する者たちへの理解や敬意が低くなっているのではないだろうか」と分析した。