【動画あり】新入生代表「国境を越えた人々との繋がりは欠かせない」、新潟県立大学が入学式
新潟県立大学の入学式が4月6日、新潟市中央区の朱鷺メッセで執り行われた。
新潟県立大学は、1963年に設置された「県立新潟女子短期大学」土台にして2009年に創立した。「国際性の涵養(かんよう)」「地域性の重視」「人間性の涵養」を教育研究の基本理念としている。同大学には、「国際地域学部」(国際地域学科)と「国際経済学部」(国際経済学科)、「人間生活学部」(子ども学科、健康栄養学科)がある。
2023年4月からは、新たに北東アジア地域の経済社会を研究する本格的学術拠点として、新潟県立大学北東アジア研究所が設置された。
今年度、新潟県立大学には、国際地域学部 国際地域学科192人、人間生活学部 子ども学科50人、同学部 健康栄養学科40人、国際経済学部 国際経済学科90人、大学院 国際地域学研究科3人、大学院 健康栄養学研究科5人の計380人が大学・大学院に入学した。新入生一人一人の名前が呼び上げられ、学生が起立したうえで、若杉隆平学長が入学許可を行った。
若杉学長は式辞で、「昨年度に新しい校舎が建てられたキャンパスには、1,500人の優れた学部学生・大学院生が新潟県はもちろん、全国各地から集っている。海外からの留学生も学んでいる。皆さんは、これまで経験してこなかった多様な人材と触れ合うことになる」と話した。
また、学生自治会の小熊雅人会長が、「大学は学びの場であるとともに、何事にも挑戦可能な環境でもある。過去に上手くいかなかったことや、新しく始めてみたいことを始めるも続けるも、全ては皆さんの選択にかかっている。目標に向かって努力を続ける経験は、必ず将来大きな財産となるだろう。誰もが最初は失敗する。躓いても、心が折れてかけても、失敗に挫けずとことん挑戦し続けることを忘れないでほしい」と新入生に対し歓迎の言葉を述べた。
新入生代表による宣誓では、国際地域学部 国際地域学科に入学した石本千桜(ちさ)さんが、「私は将来、世界の貧困問題の解決に携わりたいと考えている。本学の基本理念の1つに『人間性の涵養』が掲げられている。貧困問題の解決において、国境を越えた人々との繋がりは欠かせない。そのためには人間性を養うことが重要。学生や先生方と関わり、様々な刺激を受けながら、充実した学生生活を送り、豊かな人間性を培いたいと考えている」と意気込みを語った。
また、大学院 健康栄養学研究科に入学した室橋彩佳(さいか)さんは、「近年、新型コロナウイルス感染症拡大にともなう、外出自粛や新しい生活様式への適応などにより、食生活の乱れや活動量の低下による肥満などの課題が顕在化してきた。多様な健康・栄養課題を解決するためには、多くの関係者と連携して事業を展開して行く事が不可欠。円滑な連携のために必要な知識や技術を習得し、全ての県民がいきいきと暮らせる社会の実現に向けた栄養施策を展開できる人材になりたい」と宣誓の言葉を述べた。