田辺工業(新潟県上越市)が新たなIoTサービス導入で特殊現場の環境を可視化、DX化推進へ
田辺工業株式会社(新潟県上越市)はSB C&S株式会社(東京都)との連携により、IoTを活用して地下や山間部など特殊な現場環境において、これまで目視での確認や作業員の常駐で行われていたさまざまな管理・点検業務を自動化し、現場環境をデータとして可視化するシステムを導入する。
新たに導入されるIoTサービスの名称は「Sense Connect(センスコネクト)」。一酸化炭素濃度や機材の表面温度など現場環境をデータとして可視化し、DX 化を推進する。
「Sense Connect」は、管理したい機器や場所に取り付けるセンサーやデバイスと、データを記録・分析しメールに通知が届くクラウドサービスをパッケージにした IoT ソリューション。汎用性が高いBluetooth搭載の各種センサーから計測値や周囲状況のデータをクラウド上で集約・管理することができ、低コストでの導入と運用が可能である。収集されたデータは、パソコンやタブレットなどで可視化され、リアルタイムに確認することもできる。
今回新たに、作業現場における酸素欠乏症対策として一酸化炭素濃度を測定するポータブルガスモニターや、設備保全を目的とした機材の表面温度を取得するための温度センサー、機材間の距離データを取得するためのTOF距離センサーなどを接続したことにより、これまで課題となっていた作業時の安全対策や設備点検業務の効率化、現場の作業環境の改善などを解決に導く。
田辺工業株式会社の木場圭デジタルイノベーションセンター長は「日本における人手不足は、工場やインフラの維持・運用においても大きな社会課題になる。そのためIoT技術への期待は大変高い」と話している。