本格派韓国料理店が越路にオープン 「越路ていしゃば交流施設 ここらて」(新潟県長岡市)で

「IIYO(イイヨ)」など複数のテナントやホテル・多目的スペース・コインランドリーを持つ「ここらて」

株式会社こしじまちづくり(小林薫代表取締役)によって運営されている新潟県長岡市のJR来迎寺駅前にある「越路ていしゃば交流施設 ここらて」では1日、同施設1階フードコートにて、韓国料理店「IIYO(イイヨ)」がオープンした。

店長は長岡市在住の寺井美優さん(60歳)である。横山理英さん(49歳)など友人らがサポートに回る。

オープン初日となった1日午前中の時点では、商品はすべて完売し、売れ行きは好調である。本場韓国の屋台の雰囲気をイメージしているという同店では、調味料など全て韓国の業者から直輸入。なかでも、一番人気の商品は、チヂミである。アレルギーを持っている人でも安心して食べられるという豆腐チヂミは同店自慢の逸品である。そのほか、忙しい人でもテイクアウトができるように、キムチコロッケや総菜なども扱っている。「料理の味だけでなく、食材をジュー、ジューと焼く音などの、雰囲気も楽しんでもらいたい」と寺井店長は話す。

寺井店長は、もともと韓国の出身で、同国におけるハワイアンキルト作りの第一人者である。機会あるごとに、周囲の人たちに自身の韓国料理を振舞っていた。寺井店長の作った料理を食べながら、次第に友人たちは「毎日でも食べたいね」と思うようになっていったという。寺井店長自身も、次第にお店を持ちたいという気持ちが募っていった。しかし、自身のハワイアンキルト作りや指導などが忙しくて、なかなか店を開くまでに至らなかった。そのようなときに、同「ここらて」のテナントの空きが出た。1月に入って、地域のコミュニティを大切にしている同社の小林薫代表取締役から直接、寺井店長のところに出店の話を持ちかけられた。2月に出店を決意し、3月に入り、ひと月かけて出店を準備してきた。
「今後は、イベントなどにも出店したい」と意欲的である。「本場の韓国料理が食べられるので、是非季節のものを食べに来て」と語った。

寺井美優店長(左)と横山理英さん(右)

同店オープンの情報を聞いて、新潟県柏崎市から駆けつけてきたのは、寺井店長の友人である佐藤和博さん・桂子さんのご夫婦(60代)である。桂子さんは、「今日はトッポギと緑豆チヂミを食べた。おいしかった。本格的なもので、家で作るものとは違う」と述べた。

同「ここらて」では、「IIYO(イイヨ)」などのフードコートの他にも、地元企業のアンテナショップやカルチャー教室、子どもたちの学習支援などに活用できる多目的スペースや20室もある宿泊室を設けており、子どもからシニア層まであらゆる年代が利用している。長岡南越路スマートICを降りてから3分圏内の好立地にあり、宿泊客は駐車場も無料で利用できる。井上正浩施設長(53歳)によると、県外から高速道路で来県し、同施設をハブにしていろいろなところに出かける利用客も多いという。

また、同社では今年度から、同施設から徒歩10分ほどのところにある観光施設もみじ園の指定管理も行うことになった。井上施設長は、「今後はこの施設だけではく、町全体に賑わいが出るようにしたい。点と点だったものを、線でつながるようにしたい」と語る。「まだ来られていない方は、是非一度遊びに来てほしい。施設はいろいろな利用方法があるし、上はホテルになっている。気軽に遊びに来ていただきたい」と述べた。

4月1日から開店した韓国料理店「IIYO(イイヨ)」

 

【関連記事】
株式会社こしじまちづくり、新潟県長岡市のJR来迎寺駅前に、飲食店やホテルが入居する越路ていしゃば交流施設「ここらて」をオープン(2021年6月26日)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓