【NIIKEIキシャメシ】4月12日 「新潟の米」を味わうなら新潟駅前の”おにぎり屋さん”で決まり
たとえば出張で新潟に訪れたビジネスマン。新幹線から降りると時刻は正午過ぎ。新潟駅から街に出た瞬間、腹が鳴る。
「新潟らしいものを食べたい・・・」きっとそう思うに違いない。
「新潟らしい食べもの」で思い浮かぶものといえば、寿司、タレカツ、へぎそば、笹団子など、人によってさまざまだろう。
しかし私は言いたい。
先ずは新潟の米を食べて欲しい。
話はそれからだ。
新潟駅から徒歩約4分。出張や旅行で新潟に来た人だけではなく、近隣のオフィスで働くビジネスマンなども多く利用する新潟名物おにぎり専門店のにぎり米 新潟駅前店(新潟市中央区)。
新潟の美味い米を確かめたいと思ったのなら、ここに来れば間違いはない。新潟県内産コシヒカリをその場で握るあったかおにぎりを提供している。私はときどきここのおにぎりが食べたくなり、何度か利用している。
しかし、だ。
入店すると「毎回」と言っていいほど悩まされる事がある。それは、おにぎりの種類がたくさんあり、優柔不断はなかなか選べないという事だ・・・。
梅干し、たらこ、鮭、すじ子といった定番の具のほか、サーモンチーズ、ネギトロアボガド、とんがらし昆布など、ちょっと変わった具がたくさんあり、どれも気になる。さらに数量限定と書かれた「うんめぇ卵かけご飯」や、「そば」や「うどん」まである。
先に食券を買ってから席に着くシステム。次の人を待たせてはならないと優柔不断パニックになりかけた私は、目を瞑って適当に食券ボタンを押そうとした時、一つのメニューに目が止まった。
鮭三昧セット680円(税込)。鮭と鮭親子の2つのおにぎりに、味噌汁付き。
直球の具材、そこそこのボリューム、味噌汁を求めていた私は、無事に決めることが出来た。この店を初めて訪れる私のような優柔不断者には、選びやすい内容のセットと言えるだろう。
食券を渡して席に着くと数分で出てきた鮭三昧セット。1個の具が「こだわり鮭」、もう1個が「鮭親子」。麩が浮かぶ味噌汁に漬物が付く。
おにぎりを持つと解る。硬すぎず柔らかすぎない絶妙のにぎり加減。ごはん一粒一粒の輝きにプロの技が光る。鮭やイクラの口触りや味も申し分がなく、間違いなく具材にもこだわっている。
おにぎりの美味しさとは何か。
そんな問いに、これを食べれば明確に答えられる。米自体の味はもちろんのこと、ご飯粒の硬さ(柔らかさ)、塩加減、海苔の味、具の味と食感、そしてにぎり加減etc。
おにぎりは一見シンプルな食べ物だが、実は奥が深い。やはりプロは違う。
ごちそうさまでした。
県外から新潟に来た人はぜひここに来て新潟の米を味わって欲しい。そして新潟県内に住む人もぜひ確かめてもらいたい。新潟が誇る米の美味しさを。
(編集部・N)
【店舗情報】
新潟名物おにぎり専門店「にぎり米」新潟駅前店
新潟市中央区東大通2-8-4
定休 日曜・祝日
営業時間 8:00〜15:00(LO14:45)、16:00〜19:00(LO18:45)
【グーグルマップ にぎり米 新潟駅前店】