「前島密は優秀なプランナー」前島密翁一代記パネル展が新潟県妙高市で初開催中
幕末、明治に活躍した「郵便の父」で、現在の上越市出身の前島密の業績を伝える「郷土の偉人前島密翁を顕彰する会」(新潟県上越市)が4月20日まで、新潟県妙高市の協力を得て、妙高市役所1階ロビーにて「前島密翁一代記」パネル展を開催している。
前島密は日本近代郵便制度を作り、現在も1円切手のデザインになっているほか、現在の「日本通運」、現在の「スポーツ報知」の設立もした。ほかにも、電話事業の開始や現在の早稲田大学の前身である東京専門学校の校長も務めた。
「郷土の偉人前島密翁を顕彰する会」会長の滝沢一成(いっせい)上越市議会議員は、「これまで私たち顕彰する会は、上越市のオーレンプラザロビーなどでパネル展示を行ってきました。前島密が、いわゆる郵便の父としてだけではなく、明治期の日本の近代化に想像以上の貢献をしてきたことが、少しずつ知られてきているいま、現代の市域である上越にこだわることなく、上越地方の偉人として、広く知っていただきたいと思い、初めて妙高市でパネル展を開催していただくことになりました」とコメント。
また、「いずれ、前島密を主役としたNHK大河ドラマを、という声も次第に高まっています。個人的にはハードルが高いと思いますが、それだけの大人物であったことは、もっと広く知られても良いのではないでしょうか。とかく進取の気性が乏しいと言われる我々郷土にもこのようなフロンティアがいたという事を特に子供たちに伝えたいと考えています。前島密はとにかく仕事が早く、優秀なプランナーでした」と話していた。
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