【車内写真あり】新潟空港と新潟駅を繋ぐEⅤバスが運行開始、脱炭素事業の一環、車内にはUSB充電口も
新潟県と新潟市、新潟交通株式会社(新潟市中央区)は、4月14日から新潟駅南口発着の空港リムジンバスにEVバス(電動バス)を導入し、営業運行を開始した。運行初日の14日は、新潟空港で報道機関向けにEVバスの内部を公開した。
今回の導入は、新潟県と新潟市が進める脱炭素事業の一環で、運用を新潟交通が行う。新潟駅南口から新潟空港までの間を約25分で結ぶ。4月14日現在、1日に48便のリムジンバスが運行しているが、このうち17便をEVバスで運行する予定だ。
定員は77人。乗車料金は、片道420円(大人)となっている。
EVバスは、県内では長岡市の路線バスに続き、2番目の導入。運行距離は1日あたり約140㎞で、1回の充電で1日の運行が可能となっている(航続距離は220㎞)。今回のEVバスの導入にあたり、1台1年あたり約14トンのCO2削減効果が見込まれる。なお、現行のリムジンバスは、1日1台あたりのCO2排出量は約34トン。
バスのデザインは新潟の未来の街並みが表現されており、「橋をモチーフにバスの存在が次世代への架け橋になるように」との思いや、「飛行機が新潟と日本全国や世界、未来を繋ぐ存在になるように」との願いが込められている。カラーは、空(青)および、EVや環境(緑)をイメージしたカラーとなっている。
バス室内の前方には荷物置き場が設置されており、各座席の横には荷物用のフックが設置されている。また、USBの差込口が各座席に設置されており、充電などが可能となっている。また、車両に段差無く乗り降りできるよう設計されており、高齢者や障害者への配慮もされている。
今回は6台あるリムジンバスのうち2台をEVバスに更新。今年度中にも、さらに2台をEVバスに更新予定だという。