ホンダウォーク(新潟県上越市)の今期売上高はコロナでもニーズを捉えて前年同期比 20%増で推移
新潟県上越市で薪割り機、芝刈り機などの企画・開発・製造・販売(店舗、ネット)を手掛ける株式会社ホンダウォークの今期売上高は、コロナ禍においても消費者のニーズを捉えて前年同期比20%増と好調に推移した。今冬の大雪で除雪機の販売が前年同期比約3倍と大幅に伸びたことや、プライベートブランド「プラウ」の薪割り機もブランドの認知度アップなどにより好調だったためだ。
ホンダウォークの今期売上高(2020年8月から2021年2月現在)は、前年の冬期間が記録的な少雪だったという特殊要因があるものの、2020年12月からの新潟県上越市での大雪の影響で除雪機が伸長。大雪は予想外だったというが、事前に在庫を確保していたことや、新潟県など北陸地方と対照的に北海道や東北地方の降雪が少なく「ホンダ」などのメーカーに在庫があったため、大雪の地方の消費者の要望に応えることができた。
一方、同社の薪割り機の顧客は薪ストーブを所有する富裕層がメインで、日本では薪割り機といえば「プラウ」と言われるほどになっている。YouTubeでは「プラウ」の薪割り機を紹介する動画が多数公開されており同社のPRにもなっているが、最近では今月11日にタレントのヒロミさんが「プラウ」の薪割り機を自身のYouTube「ヒロミファクトリーチャンネル」で紹介し、話題となっている。この動画の再生回数は、17日現在で16万6,000回を超えた。
石塚賢一郎代表取締役CEOは「薪割り機は私が欲しいと思う商品になるようにモデルチェンジを繰り返しており、それが『新しいものが欲しい』というユーザーの需要をつかんでいる。またYouTubeはユーザーが解説動画でいい点も悪い点も投稿しており、(消費者にとって)信憑性があり、広告効果も大きい」と話す。
また、最近の同社を取り巻く環境の変化について、「新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が長くなり、庭の手入れで芝を植えるとか、野菜を作るとかといった人たちが増えて、(野外仕事の分野を取り扱う当社が)脚光を浴び始めた」と分析している。
なお、同社の店舗は、新潟県の新発田店、長岡店、上越店、長野県の安曇野店、福島県の会津店、山形県の南陽店に6店舗を展開している。