絢爛のジャポネスクに酔いしれる、アートミックスジャパン4年ぶりにフル開催、はしごしてでも全部見たい絶品舞台芸術【動画あり】

アート・ミックス・ジャパン(AMJ)が4年ぶりのフル開催となり、4月15にオープニングを迎えた。15、16日の二日間にわたって新潟市中央区のりゅーとぴあをメーン会場に日本の舞台芸術の祭典が繰り広げられる。
15日のこの日はりゅーとぴあコンサートホールで雅楽(新潟楽所)など3公演、りゅーとぴあ劇場ではにいがた総おどりなど2公演、りゅーとぴあ能楽堂では狂言(野村万蔵家)など4公演、燕喜館では津軽三味線(佐藤知)など2公演が行われた。

万代太鼓と獅子舞が通路を練り歩き祭りの雰囲気も最高潮に

飴細工の実演は人気で常に人だかりが

開幕直前、ホールの通路では万代太鼓の楽団と獅子舞が練り歩き、祭の雰囲気を否応にも盛り上げる。飴細工や呈茶などの出店も「日本文化に恋する」2日間の重要なパート。

下駄総踊りで使用される伝統の越後桐下駄を制作しているのが小林履物店。今回は見事な蒔絵を施したAMJオリジナル下駄もブースに並んだ

ステージはコンサートホールの「世界最古のオーケストラ」新潟楽所による雅楽で幕を開ける。笙篳篥の音色の重なり、音楽と舞が織りなす優美な世界は難解なようでも全ての日本人の心に染み入る。
この日、最も多くの人が足を運んだステージは大和國総本山・長谷寺による「声明」。お経を歌うように唱える仏教音楽・声明は「僧侶のゴスペル」とも言われる奥深い世界。ステージには実際に長谷寺にある観音像と同サイズ全長12mの掛け軸が登場。コンサートホールの空間が一瞬で長谷寺になったと錯覚するほど厳かな感動に心が震える。

「僧侶のゴスペル」と呼ばれる「声明(しょうみょう)」。会場の空間は一瞬にして大和國総本山・長谷寺に変わる

そして、盛り上がりのマックスで登場するにいがた総踊り。昨年末に二代目を襲名した永山鼓山氏が「舞う」永島流新潟樽砧で火ぶたを落とし、万代太鼓、華龍など新潟を代表する和楽器アーティストが奏でるビートに乗せて、息つくまもなく繰り広げられる演舞が一種のトランス空間をつくり出す。まさに江戸時代の新潟で四日四晩踊り明かした盆踊りが現代によみがえった姿。

はしごしてまで全部見たい、2日間限定の日本舞台芸術テーマパークが派手に復活した。

4年ぶりのフル開催、アート・ミックス・ジャパン開幕。写真は新潟楽所による雅楽のステージ

にいがた総踊りのステージで盛り上がりはマックスに

AMJ総合プロデューサーの能登剛史氏(左手・株式会社Sight)

 

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アート・ミックス・ジャパン公式

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