デンカ(東京都)が「がん治療用ウイルスG47Δ」製剤の約120億円の投資を決定

デンカ株式会社(東京都中央区)はこのほど、注力事業の1つと位置付けているがん治療用ウイルス G47Δの供給力増強を目的として、約120億円の戦略投資を決定した。

がん治療用ウイルス G47Δ製剤は、2021年6月、悪性神経膠腫(悪性度が高い脳腫瘍の一種)を対象とする再生医療等製品として、厚生労働省より条件および期限付承認に該当する製造販売承認を受けており、同社が本品を製造している。

本品は生きたウイルスそのものを製剤化したもので、製造には大規模なウイルス培養技術や特殊な試験技術が必要であり、長年に亘り、ウイルス感染症に対するワクチンと検査試薬の開発・製造を行ってきた同社の技術・ノウハウが活かされている。

この投資は、ヘルスケア分野の中核拠点である五泉事業所(新潟県五泉市)に新たな製造施設を設置するためのものであり、同社は本品の製造工程開発で得た経験と実績をもとに、同施設や従来施設を活用して、ウイルス製剤を中心に、医薬品の治験薬や製品などを対象とする製造開発受託企業として発展にも積極的に取り組む。

同社は2023から2030年度の8カ年を対象とした経営計画「Mission 2030」において、ヘルスケア分野では700億円の戦略投資枠を定めており、今回の投資はその中でも中核の1つと位置付けて実行する。

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