東北電力が社員の「不正閲覧」事案により経産省(資源エネルギー庁)から指導を受ける
東北電力株式会社は4月17日、経済産業省(資源エネルギー庁)が一般送配電事業者である東北電力ネットワーク株式会社に付与した「再生可能エネルギー業務管理システム」を利用するためのIDおよびパスワードを、同社従業員が使用してシステム上の情報を閲覧したことが発覚したとして、同庁から指導を受けたことを明らかにした。
資源エネルギー庁からの指導内容は「情報の適正な管理及び取得が大前提であることを現場を含めた社内で徹底し、意識改革を図るための内部統制の抜本的強化策を検討し、実施すること」など3項目。
これに対し東北電力側は「不適切な行為であったことを重く受け止め、改めて深くお詫びする。従業員一人一人の意識・行動変革、運用面の各種ルールの整備を行うなど、策定した再発防止策の確実な実行、定着化に取り組んでいく」と話している。
なお東北電力では、本来非公開として取り扱う「お客様情報」について従業員が閲覧可能になっていたことに対し、電力・ガス取引監視等委員会より業務改善勧告の方針を示されていたが、この日正式に受領したことを明らかにした。
相次ぐ情報セキュリティ上の問題が明るみに出たことで、同社には早急かつ厳正な対応が迫られることになりそうだ。