作家と地元民との交流の場に「創作工房ゆきあかり」登場(新潟県長岡市)

住宅地に大きな建物「創作工房ゆきあかり」

昨2022年12月、新潟県長岡市岩田に「創作工房ゆきあかり」が誕生した。建物の管理をしているのは、新潟県長岡市を拠点にぬいぐるみ作家として活動している関谷聡美さん(47歳)である。

関谷さんは長岡造形大学を卒業後、新潟県佐渡市で草木染めの技術を追及するなど、クラフト作家として様々な作品づくりに挑戦してきた。結婚と子育てを機に、一時は本格的な創作から遠のいていたが、二人の子どもの子育てが一区切りついたことを機に、少しずつ作家活動を再開した。

同「ゆきあかり」は、和室と洋室を備えた古民家風の建物である。もともとは、グループホームの一施設として使用されていたが、グループホームが撤退したことにより空き家となった。「未使用の状態では忍びない」と、物件を所有していたご家族の想いを汲んで、関谷さんが借り、そのまま自身のアトリエとして使用することとなった。

玄関を開けると、そこには独特な世界観が広がっている

関谷聡美さんのオリジナルキャラクター「星を食べるお化けのモヤ」

関谷さんのオリジナルのキャラクターのひとつが、「星を食べるお化けのモヤ」である。関谷さんが、ふたご座流星群からインスピレーションを受けて描いた絵を元に、友人が絵本を作ってくれた。その際、友人によって、ふたご座流星群のイメージが星を食べるお化けのイメージとなった。その後、キャラクターは関谷さんの手によって、ぬいぐるみとして誕生した。

現在、同「ゆきあかり」では、1階を絵画などの常設展示を行う場所とし、2階を関谷さんの作業場等として使用している。昨年12月10日、「水玉パーティ」というイベントを開催した。作品の展示や物販などを通して、地元の人たちと作家仲間との交流を楽しんだという。「地元の高齢者の方も足を運んで楽しんでくれた」と関谷さんは満足そうに語った。

1階は絵画の常設のほか、物販のコーナーもある

2階は関谷さんの作業場兼倉庫となっている

関谷さんは、5月26日から3日間、ハイブ長岡(新潟県長岡市)で行われる「新潟手しごとマーケット」にも、作家として出展する予定である。

「ゆくゆくは、訪れた人たちが、絵画を見ながら、直接作家さんから話を聞けるような、サロンのような空間にしたい」という関谷さんは、「今後も月に一度程度のペースでイベントを開催し、地元の人たちと、よりいっそう交流を深めるとともに、お年寄りも安全に楽しめる場を提供していきたい」と目標を語る。

今後も、息の長い活動を継続していくためにも、「今年1年は、しっかり根を張る。しっかり(作品を)創って、しっかり売る」と力強く語った。

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