【村上新聞】瀬波温泉で色彩豊かなおもてなし〜温泉地協力企業らが植栽活動15年目
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青い日本海へと続く瀬波1号線の法面は花々が観光客らをもてなす
ようこそ瀬波温泉へ
瀬波温泉をはじめ、村上市内の観光地や観光業界全体を活性化しようと、旅館、ホテルや取り引き業者、協力企業らでつくる「瀬波温泉共栄会」(鈴木茂光会長)は22日、瀬波1号線の法面除草とスイセンの植栽を行った。
同会では2009年、地域内外から瀬波温泉を訪れる人に楽しんでもらおうと同路線両側の法面へ、シバザクラの植栽に着手。開花期の異なるサトザクラも追加し以後、補植などの手入れ等を継続事業として行い、今年で15年目を迎えた。
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温泉地の宿泊・観光業の協力企業らが歓迎の思いを伝えようと続けている
植栽に先立ち、鈴木会長が「新型コロナも2類から5類になると、瀬波温泉を訪れる方も増えてくる。来てよかった、きれいだったと思っていただけるように作業しましょう」とあいさつ。約25人の参加者らはシバザクラの間に生えた雑草を撤去し、移植ゴテなどを使って、すでに花を付けたものもあるスイセンの球根259個をていねいに植えていた。
毎年、父と一緒に参加している長詩穏君(10)は「球根はうまく植えられました。花の色の組み合わせがきれいなので、この景色をたくさんの人に見てほしいです」と笑顔で話していた。
この植栽により来年の春先からはスイセン、サトザクラ、シバザクラの順に開花期を迎え、ピンク色、薄紫色、黄色といった花々が青い海をたたえた瀬波温泉海岸への道を彩り、観光客らを色彩豊かにもてなす。
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ポストコロナへと向かいつつある旅行市場に、関係者らも晴れやかな面持ちで作業に汗を流した
村上新聞2023年4月29日号