新潟県上越市長選挙に出馬表明している中川幹太氏が事務所開き
10月31日投開票の新潟県上越市長選挙に出馬表明している中川幹太氏は18日、新潟県上越市内で事務所開きを行った。この日は後援会長(選対本部長)の秋山三枝子新潟県議会議員のほか、来賓として立憲民主党新潟県第6区党本部総支部長の梅谷守氏、上越市議会議員の鈴木めぐみ氏が出席。支援者を含めて約25人が参加した。
中川氏は「今年の1月、2月には上越市が豪雪に見舞われたが、土木業者も高齢化で(除雪機の)オペレーターも高齢者が多い。妙高市、糸魚川市、柏崎市の周辺の市町村と連携して除雪に当たることが高齢化の業者を助けることにもなるし、市民が豪雪の中でも耐え忍ぶということをしっかり見せていかないと若い人が移住して来ない。また、情報公開も素早くやっていく。分かりやすさが一番大切だ。迅速な対応をするにはやはり若さが一番の武器になってくる」と話した。
また、選挙のやり方について触れ、「私は業界団体からは寄付をもらわない。(市長に)なった時に、その業界に配慮していかなければならないことが多々ある。そのため、業界から受けるよりは少ない資金ではあるが、基本的には個人から寄付を受ける。前回は840万円で、プラス、ボランティアの力もあった。これを守り続けていかないと皆さんが望む政治を作るにはなしえないと思っている。しがらみをなくしながら、子供、孫、ひ孫のことを考えながらやっていきたい」と語った。
中川氏は開所式後の取材で、目標としている上越市の全戸訪問はすでに2万戸が終了したことを明らかにした。
一方、秋山新潟県議会議員は式典冒頭の挨拶で、「私は以前NPOの活動で県外へ出て外から上越市を見ると、決して明るく青空が見えるイメージではなかった。政治と経済の関係をきれいに保っていくのはなかなか難しい。私も今は県議会議員として、政治と経済の力を握る方々とのバランスの取り方はとても難しいと感じている。中川さんは志を曲げることなく、市政を担うという覚悟を持ってここまで活動してきた。ここから6か月後へ向けてのスタートだ」と語った。
梅谷氏は来賓挨拶で、「国が進めるコンパクトシティと合併前上越市の地域の個性の発露という矛盾する形の中で、中山間地域のあり方が問題になっており、不満の声が強い。中川さんには具体的な政策を練って提示してもらうことを強く期待している。希望と安心のある上越市政へ導いてもらうことを期待している」と話した。
上越市長選をめぐっては、現職の村山秀幸市長は立候補しないことを表明しており、中川氏のほかに、佐渡市の行政書士・後藤浩昌氏が立候補を表明している。元上越市長で、現在上越市議の宮越馨氏の動向も注目されている。一方、保守系の候補擁立は難航しており、いまだに立候補を表明している人はいない。
中川氏は昭和50年生まれで大阪府や兵庫県で育ち、平成13年に上越市桑取地区のNPOかみえちご山里ファン倶楽部の事務局長に就任。平成20年に上越市議会議員選挙にトップで初当選し、平成24年の同選挙に再びトップ当選した。平成29年の前回の上越市長選挙では5万1,147票を獲得し、現職の村山秀幸市長に1,462票差で敗れた。