佐渡汽船(新潟県佐渡市)の新カーフェリー「こがね丸」の内覧会が開催 愛犬と一緒に船旅ができる「1等ウィズドッグルーム」に注目【動画あり】
佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)は4月28日、直江津ターミナル(新潟県上越市)において29日から就航する佐渡汽船の新しいカーフェリー「こがね丸」内覧会を開催した。
「こがね丸」は、新潟県佐渡市の小木港と直江津港を新たに結ぶカーフェリーで、この航路へのカーフェリーの投入は3年ぶり。全長約116メートル、総トン数2,483トンの大きさの「こがね丸」は、定員が584人で、乗用車最大150台を積載する能力を持つ。
内覧会では、「こがね丸」各等級の船室やラウンジ、デッキ、車両甲板などが紹介された。「こがね丸」は、佐渡汽船では初となる「1等ウィズドッグルーム」を備える。この部屋では乗船の間、愛犬と一緒に過ごすことができ、佐渡汽船オリジナルアメニティも付いてくる。さらに利用者限定で「ドッグラン」を利用することもできる。
また、5階デッキでは、「SADO ISLAND」と表示された輪のモニュメントが設置されており、乗船客は撮影スポットとして利用できる。
「こがね丸」の建造は2001年で、佐渡汽船が宇和島運輸(愛媛県)から購入し、改修工事を経て4月19日に直江津港へ入港した。「こがね丸」の名前は公募募集を行い、応募総数1,794件の中から選ばれた。
「こがね丸」の運行は、4月29日から11月12日までで、1日2往復。直江津港と小木港を約2時間40分で結ぶ。運賃(片道・大人1人)は、特等が8,180円、1等が5,230円、2等が3,380円、ペット料金550円。自動車航送運賃は、3メートル未満(片道)が1万5,170円(運転者1人の2等運賃を含む)。※2023年4月30日現在の料金(詳しくは佐渡汽船公式サイトにて)
佐渡汽船によると、現在、佐渡汽船直江津港全体では、前年の2倍ほどの予約が入っている状況だという。
佐渡汽船の尾渡英生代表取締役社長は、「今までは新潟と両津間だけだったが、これからは直江津と小木を結ぶカーフェリーということで、国道350号が陸も海もしっかりと繋がっていくかたちになる。マイカーの方々も観光バスもいろいろな形で佐渡にお越しいただけて、佐渡島内も車で周遊いただける新しい観光ルートもできてくると思う。県内、島内で観光の広がりが出てくるのではないかと期待している」と述べた。
「こがね丸」運行初日の4月29日は、直江津港にて就航式を開催しテープカットなどを行うとともに、乗船者への記念品のプレゼントや、歓送太鼓演奏のイベントを予定している。また、新潟港や両津港でも「こがね丸」就航を記念したイベントを予定しており、詳細を佐渡汽船のホームページで確認することができる。
【関連サイト】
佐渡汽船公式サイト