【NIIKEIキシャメシGW特別編道の駅特集】5月1日、あのファンタジーランドで繰り広げられた、極上「鯛茶漬け」との真剣勝負

「鯛茶漬け」(税込990円)は店の一番人気だとか

新潟市民には憩いの場としてあまりにも定着しすぎで、道の駅だったことをたまに忘れる

例によってキシャメシもGW企画である。やってきたのは新潟市西区の「道の駅黒埼・新潟ふるさと村」。ここで何を食べるか。これくらい大型の施設になれば「お食事処」は館内に4店ある。

暦の上では平日といえどGW真っ只中の賑わいだ

白羽の矢を立てたのが「海鮮丼専門店・ふるさと丸」「新潟名物・鯛茶漬け」(税込990円)だ。鯛茶漬けと言えば近年は柏崎市のご当地グルメとして知られる。同市内のいくつかの料理屋が競うように店自慢の「鯛茶」を繰り出して、どこも本当に美味い。新潟ふるさと村の鯛茶はどうやって喜ばせてくれるのか。

海鮮丼専門店・ふるさと丸に到着

着丼して軽くフリーズした、これは難解だぞ・・・。まず丼にはごはんと刻み海苔、わさび、大葉、鯛の刺身が3切れ、さらになんと贅沢にイクラが。薬味に白ゴマとゆず、ワサビ、これらは丼内に。別添でゴマダレと一緒になった鯛が2切れ、丸湯桶に入ったダシ汁。おそらくどこかのタイミングでダシを投入し、丼内を一気に蹂躙してしまおうというものだろうが、さあ、いつ行く?恐る恐る店員さんにすがるような目線を投げかけてみたが「お客様のお好きなようにしてお召し上がりください」と自由な店風。見た目にも極上な素材だけにいろいろ間違いたくない。素人が手を出すのはウカツだったかなあ・・・

相手の布陣は鯛の刺身3切れ、イクラと高い火力を誇る。別立てで「ゴマダレ鯛」の師団も備える

よし、ここは降ろすか、俺も。「食の軍師」を。
このお膳全体を戦場に見立て、勝ち筋に至る攻め手を導き出すのだ。まず全体図を把握せよ。相手の布陣で高い火力は二つ、鯛の刺身とイクラ。全部一緒くたにダシをかけてしまうのは素人丸出し。ここはまず、イクラと刺身3切れで”海鮮丼気分”を楽しむか。来るべき最終決戦に向けて刻み海苔と大葉はいったん退避させる。おお、この鯛、良いな。シコシコながらもモチモチ、旨みがある、刺身で行っといて正解。おおっとイクラの殺傷能力が高すぎて、思わずご飯を平らげてしまいそうになる、危ない危ない。

薫る鯛ダシで茶漬けに。よくぞ日本に生まれけり

およそ5分の2のご飯を残したところで、いよいよ温存した最終兵器投入。丼に海苔を広げてゴマダレの鯛2切れを載せて上からアツアツのダシをかける。鯛から抽出したダシはなんと香りが良い。日本人が海外に誇るべき5番目の味覚・UMAMIの急襲、うーんタマらない。ゴマダレの鯛がまたダシによく合う。あっという間に丼内は空に、将軍お喜びください、わが軍の大勝利ですぞ!あー堪能させてもらった。

チューリップが最盛期。見事だ。

満足したし、帰ろうかなとバザール館を出ようとして踵を返す。1F「花畑カフェ」でいちごフェアか・・・「そのままいちごクリームソーダ」(税込660円)が記者の後ろ髪を引く。記者だって人並みにGWを味わいたいところ、いいよな、ちょっとくらい。迷った末にオーダー、クリームソーダを手に、外のベンチへと急ぐ。
やっぱ楽しい、ふるさと村は。

「花畑カフェ」の「いちごそのまクリームソーダ」。いちごの果実味溢れるソーダにミルクフィールくっきりのバニラアイスが!こうなるともう、されるがままである

「道の駅黒埼・新潟ふるさと村」内「海鮮丼専門店・ふるさと丸」

新潟市西区山田2307

営業時間 10時半~15時(月~金)10時~16時(土、日、祝)
※営業時間は異なる場合があります 定休日なし

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【前回のキシャメシ】

4月30日 花々を眺めながら食べる道の駅保内(新潟県三条市)のチキンカレー

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