新潟県が県内における2022年中の火災発生状況【速報値】を発表、全出火件数は515件
新潟県は5月2日、昨年の県内火災発生件数(速報値)の概要を発表した。
それによると、全出火件数は515件で、前年より16件減少したが(2012年から2021年までの過去10年間の平均は572件)、全死者数は35人で、前年より10人増加した。(同10年間の平均は39人)。
例年春先は、乾燥と強風により火災が多く発生する。2022年も5月に火災が最も多く発生した。また、放火自殺などを除く死者のうち65歳以上の高齢者死者数は20人で、前年に比べ4人増加し、高齢者の占める割合は、依然高い状態が続いている。(同10年間の平均は69.4%)
全火災515件の出火原因は、「ストーブ」、「たばこ」が36件で最も多く、次いで「放火」が28件、「たき火」が26件。そのうち、住宅火災185件の出火原因も「ストーブ」、「たばこ」が27件で最も多く、次いで「配線器具」が15件、「放火」が13件となっている。
2022年は、特にストーブやたばこが原因の住宅火災が多く発生した。春先は、乾燥、強風といった気象条件により、例年、火災が多く発生し、延焼の危険性も高まる。
新潟県は、火の取扱いに十分注意するよう呼びかけている。