マスクを外し、響く歌声 長岡少年少女合唱団が定期演奏会(新潟県長岡市)

それぞれが各パートに合った衣装を着こなす

新潟県長岡市にあるリリックホールではこのほど、市内の小中高校生から構成される長岡少年少女合唱団の定期演奏会が行われた。

長岡市内の学校に通う小学校中学年までのキッズ団員と、高校生までのジュニア団員30人から構成される同合唱団の前身は、1957年に長岡市教育放送局専属団体として発足した「長岡わかくさ合唱団」である。1982年に現在の名称となった。毎年、年に1度春頃に定期演奏会を開催してきたが、2020年は、新型ウィルスの流行により公演が中止となった。翌年から公演が再開したものの、全員がマスクをしての演奏だった。今年は4年ぶりのマスクを外しての公演である。会場には、子どもたちの透き通った歌声を聴こうと、長岡市内を中心に400人近くの来場者が集った。

オープニングには、ディズニーの歌であるIt’s a small worldを歌い、ミマスのCOSMOS、Ave Mariaなどを披露した他、ハンバーガーや杏仁豆腐など、おなじみの食べ物をテーマに、した楽曲も披露。後半では、オオカミのガブとヤギのメイの友情を描いた『あらしのよるに』の音楽劇が上演された。次々と紡ぎだされる美しい歌声に、魅了された観客たちは、幕の合間ごとに、大きな拍手を贈った。

長岡市内から歌声を聴きに来たという山田ユリ子さん(70歳)は、自身も“みゆきコーラス”に所属している。「いつものことながら“きれいな声だなあ”と思って聞いていた。私たちではとっても出せない」と感嘆の声をあげていた。また、ユリ子さんと一緒に歌声を聴きに来た孫の瑞貴(みずき)さん(12歳)も、「迫力があってすごい」と感想を述べた。同じく市内から聞きに来た斎藤希望(のぞみ)さん母子は、「子どもが合唱に興味があって、聴きにきた。とても良かったので、是非体験にも行ってみたい」と語った。また、市内在住の74歳女性も、「心が豊かになった」と満足そうに語っていた。

『あらしのよるに』では、オオカミのガブとヤギのメイが次第に友情を深めていく様が演じられた

指揮をした中村美智子先生(右)

「体験に行ってみたい」と語る斎藤希望さん(左)、可菜さん(右)、捺希さん(中央)

 

(文・撮影 湯本泰隆)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓