新潟県三条市の新規採用職員が棚田で田植え体験、滝沢亮市長・上田泰成新副市長も泥まみれに【動画あり】

新潟県三条市の2023年度新規採用職員が5月4日、市内の「北五百川の棚田」で田植えを体験した。棚田米生産者の現状や姿勢を学ぶために市が毎年開催している行事で、今年4月末に就任したばかりの上田泰成副市長も参加した。

北五百川地内にある棚田は粟ヶ岳の裾野に位置し、2022年4月には農林水産省の選ぶ「ポスト棚田百選」にも選定されている。この棚田で新規採用職員が手植えを体験するイベントは、今年で8年目を数える。

田植えに先立って滝沢亮市長は「この地域の棚田は様々な形で評価されている。その一方で、どう継続していくか、という部分は考えていかなくてはいけない。まずは、土と泥を身体で感じてもらい、この資源を次世代へどう繋げていくかを自分の頭で考えてもらえれば」と職員たちへ呼びかけた。

今回も、担当課や年齢が異なる29人が泥まみれになりながらも、一束一束苗を植えていった。また、三条市へ移り住んでまだ間も無い上田副市長も、田植えを通して若い職員たちと交流を深めていた。

家族で田植えを体験した三条市の滝沢市長

上田副市長(写真左)と滝沢市長(写真右)

この3月にそれぞれ大学と高校を卒業したばかりだという新職員2人に田植えの感想を聞くと「有意義な体験だった。(さっそく市長、副市長との仕事になったが)話のしやすい職場だと感じた。はやく一公務員として頑張りたい」と笑顔をこぼした。

環境課の30歳代職員は「田植えは小学生のころ以来だったので、新鮮だった。こうして伝統が守られているのだと実感した」と話し、そして「社会人を経験してから入庁したので、仕事をいち早く覚えて戦力になっていきたい」と意気込んだ。

また、職員たちは古くから北五百川の棚田に使われている湧水「大久保の清水」の水源地を見学し、棚田オーナーの佐野誠五さんの話を聴講。採算面や人手不足などさまざまな課題から棚田の継続が危ぶまれている現状について、行政の立場から考える機会となった。

北五百川の棚田

棚田の様子

手植えでの田植えを体験する、三条市の新規採用職員たち

田植え体験の様子

 

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