【写真コラム】全国の「食」を支える大切な作業、GWの新潟県内で田植え作業が進行中

田植えの様子

「コシヒカリ」や「新之助」など豊富なブランド米を生産する、全国屈指の米どころ新潟県では、今年も田植えが行われている。

新潟県新潟市南区では、今年も米の作付けが始まっている。GWは世間的には連休でレジャーなどを楽しみに旅行に出かけたり、休養を摂ったりと学校や仕事などで心や体に溜まった疲れをとり、リフレッシュする期間としている人も多いと思う。

しかし、水稲農家では米の作付けの真っ最中の時期であり、まさに猫の手も借りたい状況だ。

3月~4月の間に土を入れた苗箱に種もみを撒き、ビニールハウスの中で約一か月間ほど苗が育つまで置く。その後、温度管理などの環境調整をしながら育てた苗を水田に運んで、田植え機などで作付けしている。

米や洋梨を生産する有限会社盈科(えいか)によると、作付けに使用する苗箱は、横幅30センチ×縦幅60センチで、一枚約7キロ(水を吸った状態)。一反(約10アール)につき、約18枚の苗箱が使用される(稲の品種や田植え機の設定によって前後する)。

女性社員の活躍も光る

苗の間隔もしっかり確認しながら水田の隅に機械を寄せ

1日に作付けされる面積は、5町(約500アール)にも上り、かなりの体力が毎日消費されるという。

盈科の児玉智志代表取締役に今年の田植えについて問うと、「風が強くて作業が難航している部分もあるが、平年並みのスピードで作業自体は進んでいる。良質なものをいっぱい作りたいと思う」と話した。

今年のGW中の帰省者については、「帰省客がちらほらと手伝っている様子は見かける。でも、昔はこの時期になるとお祭りみたいに人がたくさんいたが、今は田植えをしている人自体が少なくなっているように感じる」と最近の農業事情を語った。

米の収穫は品種にもよるが8月末から10月初旬になる見込みで、今年もまた「コシヒカリ」や「新之助」などの美味しい新米が食卓に並ぶことになるだろう。

新潟市南区の田園風景

 

(撮影・文 児玉賢太)

 

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